2012年5月22日火曜日

かにまる勉強会スタート!

こんにちは、やのっちです。
更新サボってました。お久しぶりです!

4月からやろうやろうと言っていた勉強会、ついにスタートしました~
毎週火曜日20時前後に集まるということで「火(か)20(にまる)」勉強会と命名しました。
まずこの勉強会を始めるに至った経緯から説明しますね。

もともと1年目研修医の間から、「研修医同士で自分が経験した面白い症例を共有する勉強会をやろう」という構想が出ていた(今となっては懐かしい。猪苗代の帰りに買ったケーキを食べながらまったりしていたときにその話が出ました)ので、僕が研修担当(?)のO先生にその旨をお話ししました。
O先生によると、医大の学生さんたちも診断学の勉強会をしたいという希望があるとのことで、研修医の勉強会に学生さんたちも交ざってやったらどうか、とのことでした。
そういえば自分も、5年生でBSL回っていた頃は、研修医の先生に教えていただくとなんとなく嬉しかったなあ、ということを思い出しました。

当初の構想では、実際に集まるのは難しいから、僕達の勉強会はfacebook上でやろうという話になっていましたが、学生さんも一緒となると、理解度を把握しながら進めたほうがいいだろうというと思い、研修医の講義終了後に開催して、週に1回は実際に集まるようにしました。
学生さんにとっては夜遅くまでの勉強会になるので多少負担になるかもしれませんが、早い時間帯だと研修医が予定が読めないので、そこはあわせてもらいました。

前半と後半の2本立てにしています。
前半:既存の教材(http://www.amazon.com/Cases-Surgery-Hodder-Arnold-Publication/dp/0340941707などの100 casesシリーズ。現在、内科、外科、産婦人科、小児科、精神科、整形外科、精神科、皮膚科、救急の各巻からの出題を予定)から1問出題
後半:研修医が実際経験した症例などから、面白かったものをピックアップして症例提示
という感じです。

5月15日に第1回、22日に第2回を開催しました。
談笑しながらディスカッションを進めていきます。
同期や学生のみなさんがよく勉強しているので、びっくりさせられます。

今回の勉強会の立ち上げに際して思ったのは、ゼロから何かを始めるというのはとても難しいということです。
自分たちで教材を持ち寄ってディスカッションするというだけの簡素な会ですが、いざ始めようとすると、参加者を誰・およそ何人にするか、教材をどうするか、時間帯をどうするか、どのくらいの時間をかけてやるか、準備は誰がやるか・どう分担するか、などなどとりあえず決めないとないといけないことが山積みで、びっくりしました。

パラメーターを微調整する仕事はプロジェクトを走らせながらやればいいけど、パラメーターに適当な初期値を与える作業は結構重要ですね。
火曜日20時でも水曜日19時でも大差ないけど日曜日午前3時はダメ。
参加人数は10人でも20人でもいいけど、50人だときつい。
明確なカットオフ値がない中で、大きく外さずに全体をデザインするという作業…。
まだ試行錯誤してはいますが、組立家具でいうとネジの仮締めまではできたところですかね。
あとはバランス見ながら適宜ちょうどいいところまで微調整していけばいいはず。

もちろん運営だけじゃなくて、僕も参加者の一員として勉強も頑張りますよー。
目指すのは、(参加者は)予習なしで臨めて、その場で知識を増やして帰れる勉強会!
(まあ、ほとんどの勉強会はそうっちゃそうなんですけど。)
応援よろしくお願い致します。

*医大の学生さん、研修医の皆さん、指導医の先生方、参加をお待ちしております。火曜日の夜、研修医室Aにふらっとお立ち寄りください!!

2012年5月6日日曜日

初投稿(悠@医大)

こんにちは。福島県立医科大学附属病院研修医の悠です。
いつもやのっちばかりにブログを書いてもらってるので、今回ちょっと書かせていただきます。

<当直(とマカロンの達人)の話>
県立医大の1年目研修医は月2回まで当直(日直または宿直)に入ることができます。
日直は休日の8:30~17:15、宿直は17:15~翌日8:30が勤務時間です。
内容は自分の科の病棟業務や救急外来の対応が主です。
研修医一人ぼっちで当直をすることはなく、指導医及び上級医との2人体制です。
相手が初めてお会いする患者さんであったり、救急外来では診察の進め方がいつもと違ったりと、
当直の時間も大切な研修の機会です。

当直の時に県立医大で研修して良かったと思うところは、
・研修医当直室がある!←平和な夜は快適に睡眠できます。
・研修医室がある!←自分の机や電子カルテがあります。
・やのっちがいる!(笑)←同期で出し合ったお金で研修医室にお菓子を買いだめしてくれたり、時々自作(!)してきてくれます。
↑今日の買いだめお菓子

以前彼が作ってきてくれたマカロンは1つ1つ丁寧に包装され、口に含むと表面はサクサク、中はしっとり、ゴマあんやチョコの絶妙なハーモニーは個人の趣味のレベルを超え、他のいかなるお菓子よりも幸せを届けてくれました(笑)
「マカロンは湿気との闘いだよ!」そう彼は熱く叫びました。

・・・やのっちネタを書きすぎてしまいましたが、同期一同、当直も入りつつ研修の日々を送っています。
また何かネタがあれば投稿したいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。

iPod発見伝

やのっちです。
今日はごく個人的な話を。

いま回ってる科の飲み会でスーツを着る機会があったのですが、思わぬ発見が。
iPod nanoーーーーーー(初代)!

なくしたと思って諦めていたiPod nanoーーーーーー!
てっきり落としたと思っていたらスーツの内ポケットに入っていました。

僕は医学部3年生のころに医学英語の授業で先生が「毎日医学系のpodcastを聞きなさい」とおっしゃっていた言葉に愚直に従って、毎日(、とは言いませんがほぼ毎日 笑)podcastを聞き続けているヘビーユーザーだったので、iPodが見当たらなくなったときはショックでした。

(ご存知かも知れませんが、podcastは「iPod+broadcast」かなにかの造語で、iTunesを通じたラジオやテレビ番組のようなものです。無料でダウンロードできます。)


先生に「早速今日から始めなさい。明日からではなく今日です」と言われたので帰りにiPodを買って帰ったら、翌日次世代機が発売されたという、ほろ苦い思い出もあるiPodです。
特に6年生になってからは少しだけ内容がわかるようになってきたので(馬の耳に念仏→石の上にも三年)、楽しくなって、家にいる間ほとんどずっとiPodを聞いて(聞き流して)いました。
「皿洗いしながら聞くBBCのニュースは最高!」というよくわからない価値観のもとせっせとダウンロードしては聞いていました(半分も聞き取れてないと思いますが)。


ここ数週間は、さしあたって皿洗いしながら聞くものがないと困る(?)ので、

①買ったけどあんまり使ってなかった(初代)iPadの内蔵スピーカーから音を出してみる。
→洗い物のときは水の音で聞こえないし、近所迷惑になるので深夜とかは聞けない。
②iPadを背中のところにくくりつけてiPodの代わりにしてみる。
→硬くて着け心地が悪いうえに、間からすべり落ちた時にコードに引っ張られたイヤホンがはずれて外耳道がきわめて痛い(カナル型恐るべし)。
③iPadはテーブルの上に置くことにしてBluetoothのイヤホンを装着する。
→これはまあまあ。起動時に接続が確立するまでに時々時間がかかるのと、状況によって接続が悪くなるのと、充電が早く切れるのとが玉に瑕だけど、暫定的にアリ!
ということで部屋を移動するたびにぶちっと切れるフラストレーションにも少し慣れてきたころに、まさかのiPod発見です!

こ、これはもしや… 困難にも耐えて、地道にpodcastを聞き続ける道を模索した僕に対する神秘的ないざないなのではないか、とも思えました(笑、というかそもそも酔っ払って内ポケットに入れたのを忘れてただけなんですけどね。出来事に意味を与えるのはよくも悪くも人間の作為~ 笑)。

ということで、久しぶりにiPod nano生活に戻って思ったのは、やっぱり安定した聴き心地と、胸ポケットに納まるサイズがよい、ということでした。わーい
(蛇足ですが、iPadだと2倍速再生ができて、これに関してはiPadの方が勝ると思います。2倍速のあとに普通のスピードで再生するとうそみたいに聞き取れます(といっても僕のリスニング力ではたかが知れてますが))。

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すみません、これからが本題(?)。
論文を検索したり読んだりするときにやっぱり英語が必要になると痛感する今日この頃ですが、僕なりのpodcast勉強法をご紹介します。
…といってもひたすら聞くだけです。わからなくても聞く。
文章を読むのだと、わからないといつまで経っても終わらなくていらいらするものですが、podcastならお皿洗ってる間に終わります。
内容?ぜんぜん覚えてませんよ(えっへん)。
でもそれが「自分の潜在知を養っているに違いない」と思い込んでいます。
「読書百篇意自ずから通ず」の境地ですね。
続けてるうちにうっすらわかるようになります。きっと。


やのっちが聞いているオススメpodcast


【第1位 NEJM This week】
いわずと知れた、あの超有名誌のおいしいところだけを厳選して、毎週聞かせてくれます!
このクオリティは、他の医学系podcastをぶっちぎりに突き放してます(と思っています)。
音質もいいし、安定感があります。絶対的にオススメ。
僕も「99%わかんなくてもいいからとりあえず聞いとこ!」というつもりで聞き始めて、本当に99%くらい聞き取れなくて泣きそうになりましたが、最近は少しわかるようになってきて嬉しいです。
(どうでもいいですが、フランス・イタリア・ドイツ語などの固有名詞を現地語読みしてるところが個人的に大好きです。)


【第2位 nature podcast】
広く自然科学系全般を扱ってる、超超超有名誌ですよね。
NEJMがあくまで学術的で上品な仕上がりであるのに対し、nature podcastはエンターテイメント性があり、聞いていて純粋に面白いです。
このブログの読者層を意識してあえての2位としました。
でも医学に関することも必ず取り上げられるので、購読して損はないはずです。
nature medicineなど、姉妹版もいくつかあるのでそちらもあわせてチェックしてみてください。




【第3位 Merck Manual】
僕がWeb上でいつもいつもお世話になっている、メルクマニュアルのpodcast版です。
すでに全回配信が終了しているので過去の放送をダウンロードしてます。
症候学の部分を対話形式のpodcastにまとめてくれているので、本当に勉強になります。
繰り返し聞きたい番組。
話し手の音声が右のイヤホンから、聞き手の音声が左のイヤホンから、と分かれているので、やや聞きづらいのが玉にキズ。

【第4位 Medical Matters】
 BBCのラジオ番組はたくさんpodcastになっていますが、そのひとつと思われます(個人的にイギリス英語が大好きなので、BBCのpodcastはたくさん購読しています。ニュースとかも面白いですよ)。
医学・医療の話題を、特に社会的な見地から論じるような番組が多いですね。
社会学的・人文学的視点を持って医学・医療で何が起こっているのか見つめたい人にぴったり。
新聞で言うと3面記事のような感じかな?

【第5位 Science Friday】
同級生の友達に教えてもらって以来長く聞いているものです。
アメリカのラジオ番組で、話題の科学者をスタジオに迎えてリスナーから電話で質問を受けるというスタイルで、1時間くらいまったりお話する、なんとなく聞いていて安心する番組です。
リスナーは科学と縁のない仕事をしている一般人が多いので、思いがけない切り口からの質問が飛び出したりして面白いです。
科学全般を扱いますが、医学ネタもわりと扱ってくれていて勉強になります。
【番外編 101.comシリーズ】
英語を勉強することになれていると、英語を使って勉強することになかなか適応できませんよね。
僕が英語をツールとして認識できるようになったきっかけが、英語を通して(他の)外国語を学ぶということでした。
というのも、(たとえば)中国語を聞いてもよくわからないけど、英語の解説の方は(相対的に)よくわかるので、英語が聞こえてくると「よかった、英語だ。理解できる」という感情が湧くんです!
これって意外と重要なんじゃないかな、と思っているのですが、どうでしょう。
(ちなみに中国語はまだぜんぜん勉強できてません…頑張ります)
このシリーズ、大体何語でもあるので(日本語も)気になったのをとりあえず全部きいてみるのも面白いですよ。なんせ無料!


ということでだらだら長くなってしまいましたが、これにて今回は終わりますね。

オススメのiPod、iPad活用法(および、iPodをポケットから落としても外耳道にやさしいイヤホンなど)をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひコメントやfacebookを利用して、あるいは直接教えてください。
ではまたー