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2012年6月18日月曜日

これあげて~

やのっちです。

先日、病棟での出来事。

上の先生が滅菌手袋をなさったので、僕がいろいろ介助(?)してたときのことです。

ベッドを指さしながら
「やのっち先生、これあげて~」
とおっしゃったので、機敏な足取りでベッドを回りこみ、向こう側の柵にかかっていたリモコンを手にして、満を持して「ベッドを上げる」のボタンを押しました。
「先生、このくらいでいいですか?」
「…?(ぽかんとした表情)」
「…えっ?」

ベッドを「上げて」ほしかったのではなく、ベッドの上に置いてあった袋を「開けて(あげて)」ほしかったのですね。
語頭以外のか・た行の音が濁音化する傾向があるという福島の方言の特色は十分理解しているつもりでしたが、即座に反応できなかったあたり、まだまだです。

修行します。

2012年6月13日水曜日

かにまる第5回

こんにちは、やのっちです。

昨日はかにまる勉強会第5回でした。
5年生~研修医2年目の15人の方とオブザーバーのK先生にご参加いただきました。

今回から、会場にapple TVが導入され、iPad上で板書をするというハイテクな感じになりました(2年目のK先生のおかげです、ありがとうございます)。
これで板書も記録に残せるし、なんだか良い感じ。
ちなみに僕のiPadは初代機なので対応していないみたいです。涙目

前半は2年目のK先生、後半は1年目のKくんが担当して下さいました。
(完全に余談ですが、下線部について。動作主が複数いてその一部の人に敬意を表したいとき、尊敬語にするかどうかちょっと迷いますよね。)

今回の教訓
一、中高年であちこち痛がる症例ではPMR(リウマチ性多発筋痛症)を念頭に置く。
二、突然発症の激しい首(後頸部)の痛みでは、crowned dens syndrome(第2頚椎の歯突起へのピロリン酸の沈着)である可能性がある。
三、PMRはステロイドに、crowned dens syndromeはNSAIDsやステロイドによく反応する。

ってなところですかねー。
担当者がすごくよく準備してくださったので充実した内容の勉強会になりました。
参加者の皆さんからも積極的な発言・質問があり、いい雰囲気でした。
お疲れ様でした。

****************

次回は19日(火)イングリッシュセミナー後(19:30くらい?)に行います。よろしくおねがいします。

2012年6月9日土曜日

「研修病院自慢」のスライド

こんにちは、やのっちです。

7月にとあるセミナーに参加する際に、福島医大の研修を宣伝する機会をいただきました。

6月8日までにスライドを提出しなくてはいけなかったので、写真を集めるのがめんどくさくて手書きのイラストと文字にすることにしました。

スライドの表紙
5分程度のプレゼン形式ですが、全然内容を考えていかったのでスライド先行での作成となりました。

以下、本日の流れ
目が覚めると、白紙のまま眠ってしまったことに気づく
→朝、病院についてから回診が始まるまでの時間を使って行き当たりばったりに書いてみる。
→あとは仕事終わったら取り込んでパワポに貼るだけ。
→と思ったら夕回診中にまさかの臨時手術決定。
→戦力になれる気は全くしないけど、夜だし人足りなさそうだから、猫の手を貸し付ける意味で参加することに。
→手術終わったのは0時30分ごろ
→急いでサンドイッチ買って研修医室に引き上げる
→パワポ作らないと!
→作業初めて5分くらいで自分のパソコンにはopen officeしか入っていないことと、open officeとパワポは互換性が悪いこととを思い出して研修医室のパソコンで作業し直す
→そうはいっても単にトリミングして貼るだけなのですぐ終わる。
→おわったー。間に合ったー(本当は間に合ってないけど)。研修医室にスキャナあってよかったー。

パワポの中身はまだ秘密です。
本番の発表が終わって気が向いたらこのブログにものっけますね。

(6月8日提出締切だったのですが、実際に提出したのは6月9日午前1時半ごろになってしまいました…。1ヶ月以上の時間的余裕があったにも関わらず、実際に手を動かしたのは2時間くらいなので、もっと余裕をもって終わらせられたはずなのに。追い詰められないとやらないのはよくない、と思いながらもついつい汗。反省します。)

よーし、全国に福島を売り込んでくるぞー!!
威勢だけはよいやのっちでした。

(でもその前にどんなふうに喋るか考えないとな~。)

2012年6月5日火曜日

かにまる勉強会第4回

5日19:30から、かにまる勉強会の第4回でした。
参加者は医学部4年生から初期研修2年目までの計13名でした。

(写真は後ほど)

前半は小児の便秘の症例、後半は術後の胸痛の症例を提示しました。
訳あって僕が2例とも担当しました。
予習が足りなくてちょっと歯切れ悪かったのが心残りですが、相変わらずたくさんの学生さんに参加していただいて嬉しい限りです。

今回の教訓
一、3-4歳の便秘の大多数は生理的な便秘(好発年代の一つ)。
二、貧血が原因で狭心痛が起こることもある。

来週以降もよろしくお願いします!
(第5回は、来週火曜日(12日)19:30頃から行います)

リハビリ見学

やのっちです。
今日はちょびっと記事です。

本日のリハビリ見学の一コマ。
チルトテーブルを使った立位訓練の体験をしました。

脊椎疾患の患者さんなどで、立位が取れない人を乗せて、少しずつ角度をつけていく機械です。
かなり角度ついているように見えますが、45度です。
ちなみにめちゃめちゃ怖いです。
愛護的にやりましょう!

PTさん、OTさん、患者さん、みなさんありがとうございました。

2012年6月4日月曜日

住民検診行ってまいりました

はじめまして福島県立医科大学医科大学の臨床研修医1年目の金成です。 今回、飯館村のよろず相談所のお手伝いに行ってきたので、そのことを簡単に書きたいと思います。

その前に軽く自己紹介をします。福島県いわき市出身、大学は愛知医科大学を出ました。 なぜに大学病院を選んだかというと、福島県の医療事情が他県に居たため詳しくかったためです。研修中にどこどこ病院の何科が凄いいいよという情報が入っても市中病院で働いていたら、まず他の病院で短期の研修をするのは難しいのではと考えました。だから市中病院も研修できる自由度の高い大学病院を研修病院に選びました。

僕のように、とりあえず地元に戻りたいけど、どこで研修したらいいかわからない人は大学病院が1番いいのかなと思います。他にも何事もチームで医療をするため偏った医療ではなく標準的な医療を学べるだとかいいか色々理由はあるのですが、1番は自由度の高いプログラムを持っていることが大きかったです。

では、そろそろ本題に移ります。今回参加したよろず相談所は、救急科の島田先生、長谷川先生を中心に行われたもので、災害医療センター、日本医科大学の学生、県立医大の研修医、救急科医師等たくさんの医師、学生が参加していました。 よろず相談所と書きましたが患者さんのお話を聞くだけではなく、血液検査や心電図検診等一般的な健康診断も実施していました。検査が終わった後に、希望者の今の悩みを聞くのが今回のよろず相談のお仕事です。

 時間的な流れとしましては、7時半に現地に集合して自分のブースに配置されます。そこで相談希望者を待ちます。学生、又は研修医が問診をとり、次に詳しく3年目以上の先生が診察をします。10時ぐらいに一回目のピークを迎え、お昼過ぎに二回目のピークがあります。だいたい三時くらいには相談所のお仕事が終わりみんな片付けだします。 僕が行った日が日曜日で人出も多かったので今回は問診だけでなく、診察もせてもらいました。

僕が診察した方は
⑴ある病院の糖尿病内科に見てもらって薬はいらないと言われたが、本当にに薬を飲まなくていいのか不安という男性。
⑵手足が痺れて病院で見てもらい異常がないと言われたが、心配という女性。
⑶コレステロール値が高いがどうしたらいいのか相談したいという男性。
こんな感じの訴えが多かったです。意外にも放射線の悩みは少なかったです。

研修医1年目でも、対応出来るような内容が多く住民の方々が喜んで帰ってくれて大変充実感をえることが出来ました。地域医療実習を行ったような患者さんとにコミニュケーションスキルを学ぶいい機会でした。もちろん研修医では対応しがたい悩みもありましたが、そこは、3年目以上の先生が指導してくれます。問題を二人で解決していくことで、鑑別診断の勉強にもなりました。 それに、住民のほとんどにかかりつけ医が存在していました。その関係性を崩さないような、アドバイスの仕方も学べました。住民のために適格なアドバイスは必要ですが、いき過ぎた発言は、かかりつけ医との関係性を悪化させる恐れがあるため注意しなければなりません。検診、相談所の在り方も学べたと思いました。

グダグダ書きましたが、勉強にもなったし、充実感のあるいい体験にまりました。 よく聞く言い回しですが、被災者を元気づけようとしたら逆に元気を貰うって感覚を味わえました。研修医生活が始まって2ヶ月ほどたちましたが、自分の無力さに嫌気がさすことが多いと思います。そこで、こういった住民検診に参加して医者としての喜びを味わってみてはいかがでしょうか⁉

2012年5月22日火曜日

かにまる勉強会スタート!

こんにちは、やのっちです。
更新サボってました。お久しぶりです!

4月からやろうやろうと言っていた勉強会、ついにスタートしました~
毎週火曜日20時前後に集まるということで「火(か)20(にまる)」勉強会と命名しました。
まずこの勉強会を始めるに至った経緯から説明しますね。

もともと1年目研修医の間から、「研修医同士で自分が経験した面白い症例を共有する勉強会をやろう」という構想が出ていた(今となっては懐かしい。猪苗代の帰りに買ったケーキを食べながらまったりしていたときにその話が出ました)ので、僕が研修担当(?)のO先生にその旨をお話ししました。
O先生によると、医大の学生さんたちも診断学の勉強会をしたいという希望があるとのことで、研修医の勉強会に学生さんたちも交ざってやったらどうか、とのことでした。
そういえば自分も、5年生でBSL回っていた頃は、研修医の先生に教えていただくとなんとなく嬉しかったなあ、ということを思い出しました。

当初の構想では、実際に集まるのは難しいから、僕達の勉強会はfacebook上でやろうという話になっていましたが、学生さんも一緒となると、理解度を把握しながら進めたほうがいいだろうというと思い、研修医の講義終了後に開催して、週に1回は実際に集まるようにしました。
学生さんにとっては夜遅くまでの勉強会になるので多少負担になるかもしれませんが、早い時間帯だと研修医が予定が読めないので、そこはあわせてもらいました。

前半と後半の2本立てにしています。
前半:既存の教材(http://www.amazon.com/Cases-Surgery-Hodder-Arnold-Publication/dp/0340941707などの100 casesシリーズ。現在、内科、外科、産婦人科、小児科、精神科、整形外科、精神科、皮膚科、救急の各巻からの出題を予定)から1問出題
後半:研修医が実際経験した症例などから、面白かったものをピックアップして症例提示
という感じです。

5月15日に第1回、22日に第2回を開催しました。
談笑しながらディスカッションを進めていきます。
同期や学生のみなさんがよく勉強しているので、びっくりさせられます。

今回の勉強会の立ち上げに際して思ったのは、ゼロから何かを始めるというのはとても難しいということです。
自分たちで教材を持ち寄ってディスカッションするというだけの簡素な会ですが、いざ始めようとすると、参加者を誰・およそ何人にするか、教材をどうするか、時間帯をどうするか、どのくらいの時間をかけてやるか、準備は誰がやるか・どう分担するか、などなどとりあえず決めないとないといけないことが山積みで、びっくりしました。

パラメーターを微調整する仕事はプロジェクトを走らせながらやればいいけど、パラメーターに適当な初期値を与える作業は結構重要ですね。
火曜日20時でも水曜日19時でも大差ないけど日曜日午前3時はダメ。
参加人数は10人でも20人でもいいけど、50人だときつい。
明確なカットオフ値がない中で、大きく外さずに全体をデザインするという作業…。
まだ試行錯誤してはいますが、組立家具でいうとネジの仮締めまではできたところですかね。
あとはバランス見ながら適宜ちょうどいいところまで微調整していけばいいはず。

もちろん運営だけじゃなくて、僕も参加者の一員として勉強も頑張りますよー。
目指すのは、(参加者は)予習なしで臨めて、その場で知識を増やして帰れる勉強会!
(まあ、ほとんどの勉強会はそうっちゃそうなんですけど。)
応援よろしくお願い致します。

*医大の学生さん、研修医の皆さん、指導医の先生方、参加をお待ちしております。火曜日の夜、研修医室Aにふらっとお立ち寄りください!!

2012年5月6日日曜日

初投稿(悠@医大)

こんにちは。福島県立医科大学附属病院研修医の悠です。
いつもやのっちばかりにブログを書いてもらってるので、今回ちょっと書かせていただきます。

<当直(とマカロンの達人)の話>
県立医大の1年目研修医は月2回まで当直(日直または宿直)に入ることができます。
日直は休日の8:30~17:15、宿直は17:15~翌日8:30が勤務時間です。
内容は自分の科の病棟業務や救急外来の対応が主です。
研修医一人ぼっちで当直をすることはなく、指導医及び上級医との2人体制です。
相手が初めてお会いする患者さんであったり、救急外来では診察の進め方がいつもと違ったりと、
当直の時間も大切な研修の機会です。

当直の時に県立医大で研修して良かったと思うところは、
・研修医当直室がある!←平和な夜は快適に睡眠できます。
・研修医室がある!←自分の机や電子カルテがあります。
・やのっちがいる!(笑)←同期で出し合ったお金で研修医室にお菓子を買いだめしてくれたり、時々自作(!)してきてくれます。
↑今日の買いだめお菓子

以前彼が作ってきてくれたマカロンは1つ1つ丁寧に包装され、口に含むと表面はサクサク、中はしっとり、ゴマあんやチョコの絶妙なハーモニーは個人の趣味のレベルを超え、他のいかなるお菓子よりも幸せを届けてくれました(笑)
「マカロンは湿気との闘いだよ!」そう彼は熱く叫びました。

・・・やのっちネタを書きすぎてしまいましたが、同期一同、当直も入りつつ研修の日々を送っています。
また何かネタがあれば投稿したいと思いますので、これからもよろしくお願いいたします。

2012年4月28日土曜日

「医学生のときに知っておきたかったこと」に参加

またまたやのっちです。

医大の部活である「プライマリケアを学ぼう会」が主催の「医学生のときに知っておきたかったこと」という講演会に(学生さんたちに交じって)参加してきました。
(もう一週間以上経ちましたね…更新遅くなってごめんなさい)

医大の地域・家庭医療学講座の先生方が全面的にサポートしてくださって、学生・ドクター合わせて総勢30人くらいでわいわいとした雰囲気でした。
講師は同じく地域・家庭医療学講座の菅家先生で、第1部でコミュニケーションについて、第2部で家庭医の仕事について、第3部で医者としてのキャリアプランについて、実習をたくさん交えて手や口を動かしながらのハンズオンな勉強会でした。

第1部では、話の聞き役としての医者のコミュニケーションスキルについて勉強しました。話の内容は聴き方ひとつで大きく変わるということを、実習を通して実際に体験できました。
(何も言わないこと=沈黙という行為が、対人コミュニケーションにおいてはニュートラルではなくて、拒否という積極的意味を持つのは当たり前だけど面白い。)
新鮮だったのは実際の診療スタイルに近い形を再現するパターンの実習。
「うん、うん」とだけ相槌を打ちつつパソコンをカタカタやりながら話を聞くというスタイルのコミュニケーションは、結構やる人によって印象が異なりました。
どのコミュニケーションが優れているかという単純な比較ではなく、それぞれのスタイルが持つ意味づけに意識的になろう(、そしてそれをうまく使おう)というメッセージに落ち着いたのは、講師の先生の腕がいいのと参加者の意識が高いからでしょうか。

第2部では、先生がお勤めの診療所での診療を中心に、家庭医の仕事やそれにかける思いなどをお話いただきました。
病気をみるのではなく、病人・家族・地域をみる家庭医療。
その実践は大変そうながらもやりがいのある仕事なんだろうな、と感じました。

第3部では、医学生から医師になっていく過程で生じる不安について、ちょっと面白い視点からみんなで考えてみました。

手を動かしながら考えるといろいろなアイデアが湧くものですね
その後、みんなで出し合った意見をもとに、ファシリテーターの先生方(各テーブルに1-2名)からその先生が歩んできた(現在に至る)道のり(キャリアパス)についてお話を伺うという結構奇抜な展開になりました。
テーブルごとにじっくりお話を伺いました
「教える者」と「教えられる者」という相対するまなざしではなく、「何年後かの(仮想的な)自分」と「今の自分」という同じ方向を向いたまなざしのもとに、具体的で個人的な話を伺えた時間だったように思います(この辺はファシリテーターの手腕にかかっていたらしく、テーブルごとに個性が出ていたらしい)。

休憩を含め4時間弱という長時間でしたが、菅家先生のマジックであっという間に過ぎてしまいました。
本当に盛りだくさんな内容で、かつ学生さんたちとも仲良くなれるというお得な会でした。
先生一押しの南郷トマトジュース!
お得と言えば、お土産に南郷トマトジュースをいただきました(講演していただいたうえにおみやげまで…)。
おいしかった~これは一度試してみる価値があると思います。ぜひ!

トマトジュースを飲んだ後はお酒を!ということで(?)福コン開催日の福島市でしっかり盛り上がってきましたよ。
かこい那というお店でした。もつ鍋おいしかったー


懇親会でもいろいろな話が聴けて大満足の一日でした。


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学生さんの部活でこういった勉強会をやってるというのはすごいですね。
「プライマリケアを学ぼう会」の今後のますますの発展を祈っています。
新入生たくさん入るといいですね。


家庭医療に興味のあるかたはこちらもどうぞ!
地域・家庭医療学講座のレジデント・フォーラムを来週、東京でやるみたいです。
僕は別件のセミナーに参加するため行けませんが、すごく楽しそうです!!(残念!)
医大の別のレジデントも参加してくれるみたいなので、報告の投稿があると思います(と、プレッシャーをかけてみる)。

2012年4月27日金曜日

未来を語る会

どーも、やのっちです。

「医大5年生と未来を語る会」というのにシンポジストとして出席しました。@ビューホテル
BSLを控えて緊張している(?)5年生にリラックスしてもらおうという狙いの会です。

5年生にとった事前アンケートの集計結果はこんな感じ↓
「BSLが始まるにあたり知りたいこと、不安に思っていることはなんですか」
①新しい環境への不安
・看護師さんは怖いか
・漠然とした不安を感じる
・モチベーションを維持するにはどうすればよいか
②勉強面
・予習は必要か
・レポートや評価はどうなっているのか
・勉強する場所はあるか
③その他
・部活との両立はどうすればいいか
・地域医療の期間を長くしてもらえないか
・iPadを早く支給してほしい(やのっち註:医大では5年生にiPadが貸与されます)
・服装はどうすればいいか
などなど

当日は挨拶・乾杯のあと、僕たち研修医と専攻医、司会の先生の6名で壇上に上がってちょっとしたシンポジウムを行いました。
事前アンケートの内容をもとに意見を交換し、5年生の皆さんに対するメッセージとしました(緊張しました汗)。
その後は円卓で食事を取りながら歓談の時間でした。

5年生の皆さん、先輩として説明(+医局への勧誘?)いらっしゃった先生方など、多くの方とお話できて楽しいひとときでした。
O先生はじめ主催者の先生方、事務局の方々ありがとうございました。お疲れ様でした。

終わった後は、お誘いいただいた神経内科の2次会に行こうと思ってたのですが、勉強会の打ち合わせをしていたら置いてけぼりになってしまいました(神経内科の先生方、すみませんでした)。
結局、3年目の先生方に拾っていただき、5年生数人を交えてこぢんまり飲みました(カルボナーラおいしかったんですけど、なんていうお店だったか忘れてしまいました…)。満腹。



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まあ、きっとこういう会を開かなくても大半の人は何とか順応していけるとは思います。
でも中には本当に助けが必要な人もいるでしょうから、そうした人たちにサポートする姿勢を示すことは有意義だと思います。
そして何より、こういう5年生の不安な気持ちと真摯に向き合わなくてはいけないのは、(僭越ながら)僕を含め医者の方なんじゃないかな、と思うのです。

未来を語る会に際して、たまたま思い出した記事(perspective article)があります↓
(原文はすごくいい文章なので、興味のある方はぜひ読んでみてください。)

Into the Water — The Clinical Clerkships
Katharine Treadway, M.D., and Neal Chatterjee, M.D.
Engl J Med 2011; 364:1190-1193March 31, 2011
病棟実習が始まったときは病院という特殊な環境に対する違和感が強いけれど、徐々に慣れてきてそれが自然なものであるかのように思えてしまう。
魚が水の存在を意識しないのと同じように、長年勤めている病院という文化の特殊性は医師にとって意識されなくなりがちである。
特殊な環境が日常へと変容していくのは経験をつんでいく上で不可避だが、より患者―病院に違和感を抱くであろう人たち―に寄り添った配慮ができるように、自らの意識の変容に自覚的になることが大切なのではないだろうか。
(拙訳、要約したつもり)


偏りのない価値観を持つことは不可能だし、望ましいことでもないと思います。
僕はむしろ、自分の価値観とは異なる価値観の存在を認識し、自分の偏りを認識するということを大切にしたいです。
(我ながらだいぶ偉そうな発言ですね…ご容赦ください笑)

**********************

すぐ理屈っぽくなるのはよくない癖ですね。
とにかく、まずは連休明けから医療現場という「水」に飛び込んで泳いでいく5年生を応援しようじゃないですか!
僕も(底の方で必死にもがきながら、笑)見守ってますよ~



●例によって写真が手に入ったらアップしますのでお待ちください(4月30日現在)●

病理診断科での研修終了!

やのっちです。

早いもので4月ももう終わりですね。
僕も1ヶ月の病理診断科での研修を無事終えました。いや~楽しかった。

4月第1週はオリエンテーションだったので、実質3週間という短い期間でしたが、本当に勉強になりました。
主な内容は↓の通り。
・CPCの準備
・検討会への参加
・術中迅速診断の見学
・標本切り出し
・病理診断レポートの作成
・剖検

初日の午前中にいきなり顕微鏡酔いに見舞われたときは、1ヶ月ちゃんとやっていけるかどうかものすごく不安でした(最初は検討会で画面に映されたものを見てるだけでもきつかった…)が、1週間でだいぶ慣れました。
最後の方はシュッ、シュッ、ガコン、ガコン、パチッ、シュッ、シュッ…って感じで上の先生と同じ感じの音が出せるようになりましたよ~(まあ、大事なのは音じゃないんですけど笑)
顕微鏡をのぞいているところ
ミクロでなるほどと思ったのは、ミクロはあくまでマクロの補助だということ。
どこをどう切って作った切片なのか、どこに病変がありそうなのかということ、重要。
というか、臨床やマクロの所見で組織的な変化が起こってそうなところを選択的に切り出してスライドを作っていることを考えれば、臨床・マクロの所見が重要なのは納得。

スライドを見ても何がわからないのかもわからない状態からのスタートだったのですが、先生と一緒にスライドを見て手取り足取り教えていただき、なんとなくコツのようなものをつかんでからは観察が楽しくなりました(まだまだわからないことだらけですが)。
混沌の中から概念を切り出して意味を与えていく「解釈」という行為が、極端なまでに具体性を伴っている感じとでも言えばいいのでしょうか笑、そういう意味でミクロの観察は(interestingであると同時に)excitingな体験でもありました。 

でも、一番のお気に入りはコレ↓。切り出しです。

切り出し中(モノが写るとあれかなと思ったので、切ってるフリをしてる写真です。)
摘出した標本からスライドを作るために、3×2.5×0.5センチくらいの大きさに切っていく工程です。
ここでの出来がスライドの観察しやすさにつながるので重要な工程です。
合同切り出しでは、外科の先生から標本の摘出状況や臨床情報を直接聞けるという意味で、貴重な機会でもあります。
僕はもともと細かい作業が好きなこともあり、技師さんと一緒にさくさく進めて行く感じが楽しかったです。

*************
先生方にも技師さんにも優しく指導していただいて、有意義な研修になりました。

病理診断科で一番印象的だったのは、漏れのないように全体を見渡す視点、そこから必要な情報が含まれている部分を切り出す視点、そしてフォーカスを絞って詳細に観察する視点という3つの視点がとても重要だということ。
それは剖検にしてもそうだし、切り出しにしてもスライドの観察にしてもそう。
いろいろなレベルで俯瞰・取捨選択・詳細観察の3つを行うことで病態の要に鋭く迫る病理の先生方ってすごいなーと感じた3週間でした。

病理を離れるのは寂しいですが、来月からは新しい科で頑張って研修します! 
(5月9日にはCPCの予演みたいのがあります、こちらも頑張ります!)

2012年4月22日日曜日

本棚「犠牲のシステム」


やのっちです。

福島の原発問題に関する本を読みました。
犠牲のシステム福島・沖縄
著者の高橋哲哉氏は福島生まれの哲学者です。

原発問題を個人が自分の人生という文脈の中でどう捉えるかという思想的困難は、福島県民のみならず日本に住む多くの人が直面したと思います。
僕も原発問題を抱える福島で研修を始めるにあたって思うことがなかったではないのですが、その問題を直視することを避けていたのかも知れません。
そんなときふと手に取ったのがこの本でした。

高橋氏は福島育ちで学生時代に上京した人です。福島に生まれ育ったということと、福島の原発で作った電気を使って暮らしていたということとが著者個人の葛藤を生んでいる、との記述もあり僕も共感するところがありました。


さて本の内容。

高橋氏が注目するのは、原発問題を天罰・天恵として捉える動向がめだったことです。
行き過ぎたテクノロジーに対する天罰であるから、これを機に我々の文明の抱える問題を改めるべきだ、というようなものの見方のことです。
著者はこれに対し、そもそも災害は地球物理学的メカニズムにしたがって起こるのであってそこに意味づけをするのは人間ではないか、なぜ福島が天罰という贖罪の構図に組み込まれなくてはならないのか、と問題提起をします。
そしてここに原発という負の資産を少数派に押し付けることによって大多数の人が利益を享受するという犠牲のシステムが浮き彫りになるといいます。
ここでトリッキーなのは原発を引き受けた地元側に多少なりとも経済的見返りがあったということ、集団の意向は必ずしも個人の意志の線形結合に還元できないことです。
その上で、この原発問題によって原発所在地を犠牲者とする―ある種植民地支配にも通じるような―犠牲のシステムが顕在化したということを、日本の世論に対する意識喚起という文脈において肯定的意味づけが可能だと論じました。

具体的施策を示すというよりも個人のなかでの意味づけに終始している印象の本ですが、学ぶところが多かったです。
特に、犠牲に対して無自覚でいられることこそが「植民主義的」である、という主張は含蓄が深いと思います。

無自覚であることが人を傷つけるという構図ってなんとなく普遍的な気がします。
マリー・アントワネットの「パンがないならケーキ(本当はブリオッシュ:卵のたくさん入った生地の贅沢なパンのこと。日本語だと「パン」としか言えないから「ケーキ」と訳したらしい)を食べればいいのに。」というセリフなんかもそのひとつでしょうか。
幼いころ母親に「勉強するのは優しい人になるため」と言い聞かされて育ったのですが、この本を読んで少しその意味がわかった気がしました。たくさんのことを学んでやさしい人になりたいです。
(ものすごく卑近なまとめ方になってしまってすみません笑)

でもやっぱり原発問題を自分の人生という文脈の中でどう落ち着けていくか、ということに関してはまだまだ難しいですね。
福島生まれでもない僕ですらそうなのですから、地元の方のお気持ちを思うと心が痛みます。



なんだか重い話になってしまってすみません。
まだまだ思うところはあるのですが、今回はこの辺で~

2012年4月15日日曜日

合同オリエンテーション開催


4月14・15日の2日間、リステル猪苗代にて「福島県新臨床研修医合同オリエンテーション」が開催されました。

4月から福島県内の病院で採用となった初期臨床研修医(1年目)58名が参加しました。
病院ごとのオリエンテーションではなく、このように県内の研修医が一堂に会するというのははじめての試みだったようです。
僕たち医大の研修医は、車2台に乗り合わせて、福島市内から猪苗代まで1時間くらいかけてドライブしました。

会場:リステル猪苗代

1日目は講義でした。
4コマあり、臨床系EBM情報検索ツールであるDynaMed(今年から医大だけでなく、県内の研修病院の臨床研修医が自由に使えるようになったそうです)の使い方についてなど、いろいろなお話を聴きました。
DynaMedの講義風景:実際にPCでサイトにアクセスしながら講義を聴きました。
DynaMedの講義では、各自が持参したPCを使いながら実際の場面を想定した実習もあり、役に立ちました。(UptoDateみたいなヤツです。僕もさっそく使ってますよ~、家でも使えて便利。)
来年度以降の課題:講義の内容にばらつきがあったので、もう少し研修医のニーズにあったものになるとより充実したオリエンテーションになるのでは、と思いました。

2日目はBLS講習会でした。
福島ACLS協会の全面協力のもと行われた、AHAのバッジがもらえるほんまもんの講習会です!!僕は2005の講習会を受けていたので余裕綽々でいたのですが、最初ポケットマスクの密着が甘くて、口-マスクの人工呼吸がうまく入らなくて焦りました。
実際にBLSを行うときは突然なので、機会あるごとに思い出すことの重要さを感じました(もっともその緊急事態発生時にポケットマスクを携帯しているかどうかはわかりませんが笑 →そういうときはハンズオンリーCPR)。
BLS講習会の様子:みんな真剣です

筆記テストは1問間違えてしまったのですが、無事合格しました(受講者全員合格でした、拍手)。
バッジもらいましたよ、わーい。
(翌日、BLS講習が原因と思われる二の腕の筋肉痛に見舞われました。)

蛇足ですが、帰りに猪苗代の「ビルゴ」というケーキ屋さん( http://www.fukulabo.net/shop/shop.shtml?s=556 )に寄って、「発酵クリームのタルト」を買って帰って、医大の同期で一緒に食べました。
ほおばった瞬間クリームのいい香りが口の中に広がりました!おいしかった~


閑話休題。
今回のオリエンテーションでは県内の同期の面々と顔合わせができて、本当にいい機会をいただきました。
夜のレセプションに福島県知事もご出席されたことや、テレビの取材も複数あったこと(使われたかどうかわからないのですが僕もインタビューされました、汗)につけても、我々研修医は各方面から期待されているんだなー、という実感が湧きました。

期待に応えることが目的ではないけれど、僕たちはこの福島の地で元気に(あるいはへとへとになりながら?笑)研修してますよー、ということが何らかの形で発信できればと思ってはじめたのがこのブログです。

この記事のようなセミナーの報告はもちろん、医療・医学・研修に関すること、雑感・エッセイ的な文など盛り込んでいきますよー。
枠にとらわれずに、僕たち研修医が思ったこと・勉強したことを等身大のまま(ときには少し背伸びして?)綴るブログに育てていければ、と思っています。

はじめたばかりでお見苦しい点も多々あると思いますが、ひとつ末永くよろしくお願いいたします。


関連ページ(外部)
研修医の部屋 ブログ版
福島県立医大医療人育成・支援センター