はじめまして福島県立医科大学医科大学の臨床研修医1年目の金成です。
今回、飯館村のよろず相談所のお手伝いに行ってきたので、そのことを簡単に書きたいと思います。
その前に軽く自己紹介をします。福島県いわき市出身、大学は愛知医科大学を出ました。
なぜに大学病院を選んだかというと、福島県の医療事情が他県に居たため詳しくかったためです。研修中にどこどこ病院の何科が凄いいいよという情報が入っても市中病院で働いていたら、まず他の病院で短期の研修をするのは難しいのではと考えました。だから市中病院も研修できる自由度の高い大学病院を研修病院に選びました。
僕のように、とりあえず地元に戻りたいけど、どこで研修したらいいかわからない人は大学病院が1番いいのかなと思います。他にも何事もチームで医療をするため偏った医療ではなく標準的な医療を学べるだとかいいか色々理由はあるのですが、1番は自由度の高いプログラムを持っていることが大きかったです。
では、そろそろ本題に移ります。今回参加したよろず相談所は、救急科の島田先生、長谷川先生を中心に行われたもので、災害医療センター、日本医科大学の学生、県立医大の研修医、救急科医師等たくさんの医師、学生が参加していました。
よろず相談所と書きましたが患者さんのお話を聞くだけではなく、血液検査や心電図検診等一般的な健康診断も実施していました。検査が終わった後に、希望者の今の悩みを聞くのが今回のよろず相談のお仕事です。
時間的な流れとしましては、7時半に現地に集合して自分のブースに配置されます。そこで相談希望者を待ちます。学生、又は研修医が問診をとり、次に詳しく3年目以上の先生が診察をします。10時ぐらいに一回目のピークを迎え、お昼過ぎに二回目のピークがあります。だいたい三時くらいには相談所のお仕事が終わりみんな片付けだします。
僕が行った日が日曜日で人出も多かったので今回は問診だけでなく、診察もせてもらいました。
僕が診察した方は
⑴ある病院の糖尿病内科に見てもらって薬はいらないと言われたが、本当にに薬を飲まなくていいのか不安という男性。
⑵手足が痺れて病院で見てもらい異常がないと言われたが、心配という女性。
⑶コレステロール値が高いがどうしたらいいのか相談したいという男性。
こんな感じの訴えが多かったです。意外にも放射線の悩みは少なかったです。
研修医1年目でも、対応出来るような内容が多く住民の方々が喜んで帰ってくれて大変充実感をえることが出来ました。地域医療実習を行ったような患者さんとにコミニュケーションスキルを学ぶいい機会でした。もちろん研修医では対応しがたい悩みもありましたが、そこは、3年目以上の先生が指導してくれます。問題を二人で解決していくことで、鑑別診断の勉強にもなりました。
それに、住民のほとんどにかかりつけ医が存在していました。その関係性を崩さないような、アドバイスの仕方も学べました。住民のために適格なアドバイスは必要ですが、いき過ぎた発言は、かかりつけ医との関係性を悪化させる恐れがあるため注意しなければなりません。検診、相談所の在り方も学べたと思いました。
グダグダ書きましたが、勉強にもなったし、充実感のあるいい体験にまりました。
よく聞く言い回しですが、被災者を元気づけようとしたら逆に元気を貰うって感覚を味わえました。研修医生活が始まって2ヶ月ほどたちましたが、自分の無力さに嫌気がさすことが多いと思います。そこで、こういった住民検診に参加して医者としての喜びを味わってみてはいかがでしょうか⁉
投稿ありがとう!
返信削除オレが参加した金曜日は、人出が少なかったのと、初日で受け入れ体制も整ってなかったのもあってちょっとバタバタしちゃったけど、避難されている方々の生の声を聴けるのはいいよね。
(研修)病院に集まってくる患者さんではなく、検診に来る方々という、より一般住民に近い性質の集団と向きあう機会という意味でも貴重だし。
飯舘村のみなさま、事務局のみなさま、ありがとうございました!!