どーも、やのっちです。
先日、家に帰ってからパンツが前後逆だったことに気づき、顔面から火焔が噴出する感情でした(顔から火が出る思いでした)。
さて、寺子屋「テゴラ」が始まりました。医大の研修医が4〜6年生を対象に金曜日のお昼に20分のミニレクチャーをするという企画です。
「手頃」、「寺子屋」、「アゴラ」、「tegola(イタリア語で瓦の意味)」の掛け言葉で、屋根瓦式の教育が、もっともっと当たり前になるといいな、と願ってつけました。えっへん。
←「つーか屋根瓦で適当にググってtegolaっていう単語を見つけてあとはこじつけでしょ。」と思ったあなた、あなたは鋭いです。主にその通りです。
扱う内容は…いろいろ迷ったのですが、「VINDICATE」にしました。
もともと「正当化する」という意味の単語ですが、「VINDICATE P(sycogenic etiology)」という語呂合わせでよく知られています。
例えば、腰痛の患者さんがいる時にいろいろ診察しても原因がはっきりしない。「うーん、こころの問題ですかね〜。」と思う前に思い出すのが「VINDICATE P」(心因性疾患を正当化しろ!)です。「VINDICATE」の部分が、心因性以外のいろいろな疾患メカニズムの頭文字になっています。
V: vascular 循環障害
I: infection 感染性
N: neoplasm 腫瘍関連
D: degenerative 変性疾患
I: iatrogenic 医原性
C: congenital 先天性
A: autoimmune 自己免疫性
T: trauma 外傷性
E: endocrine 内分泌性
なーんとなく急性・高頻度のものから並んでいる傾向もあったりして、よくできた語呂合わせだな、と思うのですが、この「VINDICATE」のそれぞれを1コマずつかけて扱っていこうという企画にしました。
第1回は循環障害から「梗塞」。梗塞がおこる臓器としては、内科臨床的に重要なのは4つくらいしかないこととその解剖学的理由、とりわけ心筋梗塞と脳梗塞の2つが重要であること、その治療の概略、肺塞栓と肺梗塞の違いなどについて取り上げました。
初回ということもあり、やのっちが講師をつとめたのですが、意外に大変。20分しかないし、4年生と6年生では理解度が全然違うし…。
ていうか、すっっっっっっっっっっっっづっっっっっっっっっっっごいアウェー感です(でも、けっこう知った顔もいてうれしかったです←どっちだ!)。うぎゃー。BSLを回っている5年生が普段控え室として使用している講堂をつかわせていただいたので、アウェー感のすごいことと言ったら、知らない人のお家に行って茶の間で勝手に2ヶ月練習した手品を披露したときの気持ちになりました。もっともしたことはないですけど。
こういうところ、かなりの緊張しいなので、この前Fミリーマートで買った自己啓発本に書いてあった通り、「人に見られるんじゃない、自分が周りを見るんだ! そうだ、僕が見るんだ! 山本リンダ!」と自分に言い聞かせて(註:「山本リンダ」の部分は本には書いてなかったかもしれないし書いてあったかもしれません。記憶が曖昧です(?)。…多分書いてません。)臨みました。泣かずに最後までしゃべれてよかったです(←目標低っ!)。
アンケート結果は驚きの高評価でびっくりでした。ま、アンケートに回答してくれるくらいの善意あふれる皆さんというバイアスがかかった結果と承知してても、方寸が温度上昇する感情でした(心があたたまる思いでした)。
ま、これからが本番ですね。だんだんよくなるほっけの太鼓。ほかの研修医にお願いしたコマに関しても盛り上げていけるよう微力ながら尽力します!
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