2012年4月27日金曜日

未来を語る会

どーも、やのっちです。

「医大5年生と未来を語る会」というのにシンポジストとして出席しました。@ビューホテル
BSLを控えて緊張している(?)5年生にリラックスしてもらおうという狙いの会です。

5年生にとった事前アンケートの集計結果はこんな感じ↓
「BSLが始まるにあたり知りたいこと、不安に思っていることはなんですか」
①新しい環境への不安
・看護師さんは怖いか
・漠然とした不安を感じる
・モチベーションを維持するにはどうすればよいか
②勉強面
・予習は必要か
・レポートや評価はどうなっているのか
・勉強する場所はあるか
③その他
・部活との両立はどうすればいいか
・地域医療の期間を長くしてもらえないか
・iPadを早く支給してほしい(やのっち註:医大では5年生にiPadが貸与されます)
・服装はどうすればいいか
などなど

当日は挨拶・乾杯のあと、僕たち研修医と専攻医、司会の先生の6名で壇上に上がってちょっとしたシンポジウムを行いました。
事前アンケートの内容をもとに意見を交換し、5年生の皆さんに対するメッセージとしました(緊張しました汗)。
その後は円卓で食事を取りながら歓談の時間でした。

5年生の皆さん、先輩として説明(+医局への勧誘?)いらっしゃった先生方など、多くの方とお話できて楽しいひとときでした。
O先生はじめ主催者の先生方、事務局の方々ありがとうございました。お疲れ様でした。

終わった後は、お誘いいただいた神経内科の2次会に行こうと思ってたのですが、勉強会の打ち合わせをしていたら置いてけぼりになってしまいました(神経内科の先生方、すみませんでした)。
結局、3年目の先生方に拾っていただき、5年生数人を交えてこぢんまり飲みました(カルボナーラおいしかったんですけど、なんていうお店だったか忘れてしまいました…)。満腹。



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まあ、きっとこういう会を開かなくても大半の人は何とか順応していけるとは思います。
でも中には本当に助けが必要な人もいるでしょうから、そうした人たちにサポートする姿勢を示すことは有意義だと思います。
そして何より、こういう5年生の不安な気持ちと真摯に向き合わなくてはいけないのは、(僭越ながら)僕を含め医者の方なんじゃないかな、と思うのです。

未来を語る会に際して、たまたま思い出した記事(perspective article)があります↓
(原文はすごくいい文章なので、興味のある方はぜひ読んでみてください。)

Into the Water — The Clinical Clerkships
Katharine Treadway, M.D., and Neal Chatterjee, M.D.
Engl J Med 2011; 364:1190-1193March 31, 2011
病棟実習が始まったときは病院という特殊な環境に対する違和感が強いけれど、徐々に慣れてきてそれが自然なものであるかのように思えてしまう。
魚が水の存在を意識しないのと同じように、長年勤めている病院という文化の特殊性は医師にとって意識されなくなりがちである。
特殊な環境が日常へと変容していくのは経験をつんでいく上で不可避だが、より患者―病院に違和感を抱くであろう人たち―に寄り添った配慮ができるように、自らの意識の変容に自覚的になることが大切なのではないだろうか。
(拙訳、要約したつもり)


偏りのない価値観を持つことは不可能だし、望ましいことでもないと思います。
僕はむしろ、自分の価値観とは異なる価値観の存在を認識し、自分の偏りを認識するということを大切にしたいです。
(我ながらだいぶ偉そうな発言ですね…ご容赦ください笑)

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すぐ理屈っぽくなるのはよくない癖ですね。
とにかく、まずは連休明けから医療現場という「水」に飛び込んで泳いでいく5年生を応援しようじゃないですか!
僕も(底の方で必死にもがきながら、笑)見守ってますよ~



●例によって写真が手に入ったらアップしますのでお待ちください(4月30日現在)●

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