2013年12月7日土曜日

忘年会の宴会芸

どーも、やのっちです。

病院の忘年会の宴会芸で漫才のネタを途中まで書いたのですが、相方に却下され、仮装になりそうです。
使い道ないので、載せます。

~退院した児からの手紙~

「あっ、この間退院したやのっちくんから手紙が届いてる。開けて読んでみよう。

拝啓 ●●先生、
師走も半ばを過ぎ、寒さの厳しい折、先生に於かれましてはいかがお過ごしでしょうか。
「えー、やのっちくんまだ8歳なのに、えらい固い書き出しだなー。

先生は僕が入院した時のことを覚えていますか?
「うんうん、覚えてるよ。

入院の時は、まるでお風呂に入っている時のように体全体が熱くなって
「熱出て大変だったよね。

全身ぐっしょりとなり
「汗もすごかったもんね

手の指もしわしわになり、
ん?

髪の毛も泡だらけでした。
「(ちょっと考える)…それ、本当にお風呂入ってるよね。

目もしみるように痛かったです。
「それ、シャンプーだから。目にしみてるだけだから。違う、違う、咳が出てて大変だったんでしょ。

喉が乾いて、喉が乾いて、飲みたくてたまりませんでした、
「結構脱水もひどかったからね。水が飲みたかったのかな?

コーヒー牛乳が。
「それ、温泉だわ。よくある一コマだけどね。


そんなこんなで入院が決まった後、どこからともなく白装束の女が現れ、
「白装束ってそれ、看護師さんだからね。確かに白い服着てるけど

僕の腕を掴み、血が返ってこなくなるまでゴムヒモで締め上げ、
「それ、駆血してるだけだよ。言い方気をつけようね。

鋭利な金属を突き立てて血を抜き取り、
「採血だよ。

体に異物を残したままテープや包帯でぐるぐる巻きにしてくれましたね。
「それ点滴だから。なんか言い方がなまなましいなあ

そうされながら僕は、ゾクゾクするような快感を感じていました。
「熱が出てゾクゾクしてるだけだからね。変な方向に走らないで。


ところで先生は、僕のお母さんをかわいいと思いますか?
「えっ、まあキレイな人だなーと思ったけどね。

結婚したいと思いますか?
「いやいや、オレもやのっちくんのお母さんも結婚してるからね。

お父さんはどう思いましたか?
「お父さんはちょっと強面だったなー、ちょっと近寄りがたい感じだな。

あれは実はノーメイクのときのお母さんです。
「えーっ、そうなの?お母さん、化粧落とすとああなっちゃうんだ。もはやちょっとした手品だよ。


そういえば、入院中、おばさんがお見舞いでケーキを買ってきてくれました。
「そうなんだ、よかったね

ベイクドチーズケーキにレアチーズケーキ、ニューヨークチーズケーキ、いちごのチーズケーキ、チョコレートチーズケーキ、
「なんかチーズケーキばっかりだね。

はいチーズケーキ
ちょっと待って。「はいチーズ」って写真撮るときの掛け声だから!食べ物じゃないよ。

マルチーズケーキ。
「だめ。…それはだめ。マルチーズはイヌだから。食べ物じゃないよ。

僕は乳製品アレルギーなので、
「わー、おばさんだめだ。失敗した。よりによってチーズばっかりだー。

しょうがないので僕はマルチーズケーキを
「食べちゃだめ。それは愛玩動物だから。落ち着こう。

(ここまで)

くだらなすぎてすみませんでした。

読み返して思いましたが、やらなくて正解ですね。 仮装頑張ります。
ではまたー



2013年11月18日月曜日

踏んだり蹴ったり

どーも、やのっちです。

週末は、日本航空医療学会に参加しました。
翌日の原発視察ツアーにも申し込んでいたのですが、前夜の生ものにあたったためか当日未明より腹痛・嘔吐・下痢が出現して参加中止しました。すごく残念でした。
這々の体でホテルからクルマまで戻ったらルームライトがつけっぱなしでバッテリー上がってました。すごく残念でした。
踏まれたり蹴られたりの一日でした。
今日はいいことあるといいなー。

ではでは。

2013年11月13日水曜日

腕立て伏せと心筋梗塞

どーも、やのっちです。

昔から運動が大の苦手です。
至近距離からペン投げて渡されても確実に落とすので、ちゃんと渡してください(?)。
3回腕立て伏せしたら、筋肉痛がひどい草食系(?)男子です。
せめてもうちょっと長くやらないと筋トレにならない気がします。

先日、初めて急性心筋梗塞を1人で診断しました。外来開始してから30分で採血・心電図まで終了して、エコー中に循環器の先生コンサルトまで持っていけたのがよかったです。(もっともわかりやすい前壁のST上昇を見逃してNSTEMIとか言って失笑を買いましたが)

Time is muscle.ですね。
ではでは。

2013年11月9日土曜日

灯台下暗しと目からウロコ

どーも、やのっちです。

研修医室のソファでうたた寝して眼鏡がなくなって大騒ぎしました。
眼鏡がなくなると、視力が落ちて探すことが困難なので厄介ですよね。
さんざんソファ付近を探し回ったあげくに白衣のポケットに入ってました。
するっと入ってしまってたんですね。
東大モトクロス部…、もとい、灯台もと暗しですね。

昨日、突然勤務先にT大学の救急のA先生(僕は名前しか存じ上げてませんでしたが、すごく有名な先生のようです)にお会いしただけでなく、人工呼吸のミニレクチャーをしていただくという幸運に恵まれました。
(会津医療センターのH先生はご自身が教育熱心な救急のスペシャリスト(実は救急はサブスペシャリティなのですが)であるだけでなく、すごく顔が広くて、をちこちの有名人とお知り合いでいらっしゃるのです。今回もそのつながりで会津にいらしていたようです。)

特に記憶に残ったのは、
1 酸素化に関しては呼吸器設定を変えてもP/F比は変わらないので、PaO2が良くなってFIO2を下げたいときはどのくらい下げていいかが一意的に決まる(からいちいち血ガスとらなくていい)。
2 換気に関しては呼吸器設定を変えてもPACO2(≒PaCO2)×fは変わらないので、PACO2が良くなってfを減らしたいときはどのくらい下げていいかが一意的に決まる(からいちいち血ガスをとらなくていい)。
ということでした。
呼吸器は実際に触ってみて感覚で覚えろ!!みたいな根性論をよく耳にしていた僕としては、眼球から葉状鱗が脱落する感情(目からウロコが落ちる思い)でした。

ではでは。

2013年11月8日金曜日

ドキドキしない自販機とドキドキする症例

どーも、やのっちです。


うちのアパートの前の自動販売機は当たりが出たらもう1本というよくあるあれなのですが、

????→7???→77??→777?(おおっ?!)→7778(あー、残念)

というベタな展開ではなく、

????→4???→48??→(以下略)

という、非常にいらぬ期待を持たせない感じに仕上がってます。笑
ちょっとはドキドキさせてくれよーーー
完全にツボです。爆


さて、昨日はカンファで発表でした。
糖尿病の患者さんで、経過1ヶ月の咳嗽と2日前からのごく軽微な胸部不快感を訴えて受診された(最初は「肺炎が心配」という訴えだったそうです)心筋梗塞の方でしたが、今後この方がまた咳をし出した時に心筋梗塞再発をどこまで疑えばいいかという質問が出ました。
外来フォローをする上で悩むところだと思います。
というかそもそもこの方は、前医(実は医大の同期でした)でよく診断したなーと舌を巻くような、症状も典型的じゃないし、心電図変化もはっきりしない経過だったので、今後同じようなエピソードが起きた時にどうするかというのは難しい。

結局、胸部症状の有無をフォローすることと、遷延性咳嗽の鑑別診断を行って(β刺激薬やPPIで診断的治療を行ってみる)咳嗽の原因を突き止めるというところが大事なのでは、という話になりました。
こんな症例が自分の外来に来ると思うとちょっとドキドキしますね。

ではでは。



2013年11月6日水曜日

ミュージシャンとかにまる

どーも、やのっちです。

いつも思うのですが、休日の午後4時って嫌いです。
まだ結構時間があるのに、4時になるともう1日が終わったような気がしてやる気がなくなるような感じがするのは僕だけでしょうか(あ、僕だけな気がしてきた…)。

(でも続ける)3時だとまだまだいろいろできるなー、という気になるし、5時だとまだ夜がまるまる残ってるから何かしようかなーという気になるけど、4時はこの「わー、いろいろしてたら、もう4時じゃん!」感が強い気がします(どの?)。(←「ちょっと何言ってるかわからない。笑」(サンドウィッチマンのお決まりギャグです)


そういえば、とある依頼をするために、最近あるミュージシャンの方とメールのやりとりをしていたのですが、その方が元医療関係者だったことが判明しました!!
人生ってどこでどうつながっているかわかりませんね。
なんだか不思議なご縁ですが、メールやSNSで遠くの人とのコミュニケーションが容易になったのはいいことですよね。
僕も学生時代はピアノサークルに入ってたりしたのでちょっと懐かしい気持ちになりました。


昨日は久しぶりに医大のかにまる勉強会に顔を出してきました。
ちょっと変則的な回だったのですが、4年生の学生さんがテスト前にも関わらず参加してくださっていてありがたかったです。
1年目のプレゼンにちょっと(うざい?)アドバイスができたこともよかったです(註:「うざいアドバイスができてよかった」ではなく「うざかったかもしれないけど、アドバイスしてあげられてよかった」です。書いてて思いましたが、自己満足ですね。orz)

時間的、空間的に隔たっている人と心を通わせるのは、亦愉しからずや、ですね。
ではまた。

2013年11月5日火曜日

ミルクと呼吸器

どーも、やのっちです。

普段はコーヒーを頼むことが多いので、
「カフェラテください。」
「お砂糖お付けしますか?」
「あ、ミルクだけでいいです。」
と言ってしまいました。
どんだけミルクに貪欲なのかという話ですね。恥ずかしっ。

最近、「やさしイイ呼吸器教室」という本を読みました。
かゆいところに手がとどく感じでした。
目からウロコとはこのことですね。
コラムもたくさんあって、著者の人柄が想像されてイイです。
研修医のうちは吸収できるものは貪欲に吸収しなさいという言葉にも感銘を受けました。

ま、ミルクは貪欲に吸収しなくてもいいかもしれませんが。

ではまたー。

2013年11月4日月曜日

そこが家だから

どーも、やのっちです。

TED talksから、興味深い話題を紹介します。
こちらからどうぞ。
チェルノブイリの立ち入り禁止区域に住む高齢女性たちのお話です。

どこまでが医学的影響で、どこまでが心理社会的な影響なのか。
孤立した村でたくましく生きている女性たちの姿からそんなことを考えさせられました。

医学的価値の相対性はいつも意識しないといけませんね。

現時点で日本語字幕がついていないのが残念ですが、もしよかったらぜひご覧ください。
ではまた〜


2013年11月3日日曜日

切羽詰まってる状況と仕事効率化の本

どーも、やのっちです。

研修医生活も残り5ヶ月ラストスパートです!頑張るぞー

最近積み残した課題が多くて、焦ってます。
心臓の超音波検査と心電図・心音は理解があやふやだし、呼吸器管理もいまいち知識が整理されてないし、よくある病気の一般的な診断・治療についての知識もいまひとつです(←最後のやつ、範囲広すぎじゃないか?)。
研修が終わる前にもうちょっとどうにかしないとですね。

っていうかその前にレポートの山をどうにかしなくては…。

という気持ちになればなるほど、くだらない仕事効率化の本とか読みあさって気持ちだけ仕事できるようになるんだけど、まるで実を伴わない感じに展開していきます。(典型的なダメダメパターン)
ああ、現実に向き合わなきゃー。

とりあえず僕もZOO KEEPERというパズルゲームのアプリは消します。(←結構はまってた)
そして明日までにレポートを最低一つは終わらせます。(宣言)
ではでは。

2013年11月2日土曜日

豆乳マヨネーズと診断推論セミナー

どーも、やのっちです。

最近、豆乳マヨネーズを作る容器を購入しました。
使い方は簡単で、1. 豆乳を投入して(笑っていただいてありがとうございます)、マスタード・塩・こしょうを入れてよく振る。
*ここでポイントなのは、振る前に容器のフタを閉鎖することです。この操作を実行することで、豆乳とマスタードの混合液が台所の壁に悲惨に飛散する(また笑っていただいてありがとうございます←おいっ!)ことに関連する、台所の壁面と現代アート展の類似性の出現頻度を有意に低下させることが可能になります(フタをする・しないで比較したランダム化比較試験はありませんが、経験上この操作の有用性が明らかなのでそのような研究は倫理的に許容されません。でもだれかやってみてほしいなー)。
2. 酢を入れてよく振る。
*ここでポイントなのは酢は1. と同じ容器に入れることです。別の容器に入れてしまうと、(エクササイズ的な意味での若干の楽しさは生まれますが、)酢は一向に変化しないので、注意してください。笑
3. 油を半量入れてよく振る。残りの半量入れてよく振る。
これで完成です。冷蔵庫に投入すると(←しつこい)落ち着いて味がなじみます。

豆乳なので(卵をつかわないので)、オリーブオイルをつかってもあまりしつこくない感じに仕上がってとてもよいです。ベジタリアンの方も大丈夫ですね。

ところで先日(もう9月の出来事ですが…9月21〜22日でした)、磐梯熱海温泉緑風苑にて第5回診断推論セミナーが行われました。
問診・診察・検査から得られた情報をどのように診断に結びつけていくかということが重要なのでした。
今回一番勉強になったのは、典型的な病像をよく知ることの重要性でした。
典型的な疾患のイメージができていれば、少し非典型的な要素が加わっても対応できるし、なんといってもその病気らしいかそうでないかが判断しやすくなるので、広げた鑑別診断を絞るのに役立つということでした。

卵の代わりに豆乳を使っていてもマヨネーズはマヨネーズだけど、酢単体はマヨネーズとは呼ばない(一瞬で見分けがつく)のと一緒ですね!(←そうか?)

我ながらごっつい適当ですが、今日はこの辺で。
ではまたー

2013年11月1日金曜日

サンドイッチマンと人工呼吸

どーも、やのっちです。

最近サンドイッチマンが好きでよくYouTubeで動画を見ています。
迎合しない感じや力が入り過ぎない感じが大好きで、ネタもすごく緻密だと思います。

という話をしたら、M先生もサンドイッチマンがお好きのようで、毎回DVDを買ってらっしゃることが判明して盛り上がりました。
長い付き合いでも知らないことってあるものですね。


最近、人工呼吸について勉強中です。今まで何となく理解したつもりでいたものを系統的に学び直すと新たな発見がたくさんあって新鮮です。
「そういえば、あの先生があのときああ言ってたなー」みたいな。

ではまたー。

2013年10月31日木曜日

オフィスとラリー

どーも、やのっちです。

最近、Microsoft Officeを、2013にバージョンアップすべく、今トライアル期間中です。実はこれまでOffice 2003で頑張ってきてたので、フォーム形式の入力(データの集計のときとっても便利ですよ。こちらからどうぞ)とか、フィルターが充実しているとか、大半の人は6年前に感動したであろうことに感動しています。


昨日メディカルラリーの話になったので少しその話を。
10月13日に八戸市民病院で行われたメディカルラリーに行ってきました。
これがまた面白いんですよ。
ラリーなので、決められた時間・場所に出向くと、ある状況を想定したお芝居(シミュレーション)が始まります。これがとても迫真の演技ですごいんですが。

通常の救急室を想定したブースはむしろ少なくて、ドクターカーで災害現場に行った想定だったり、プライベートで観光に来ている設定だったりして、医療資源の限られた中でどのような診療を組み立てられるかという戦略的な(大局的な)視点と、いつもは看護師さんに任せて自分ではやってないようなこと(挿管の介助とか、バッグバルブマスクの組み立てとか)を理解・実施できるかという戦術的な(緻密な)視点が求められました。

これを研修医3人のチームでやるんですが、僕は知識も判断力もいまいちで課題が山積みであることを実感しました。でも、それでも気の知れた友達と一緒に困難な状況を乗り越えていく感じが面白くてかなり楽しめました。

災害医療(多数傷病者)のブースを最高得点で通過するという記録を含め、総合順位は22チーム中6位というすばらしい記録を残せました。1年目チームも奮闘してくれました。

研修医教育って、内容も量も本当にばらばらで、今のシステムは自分で研修病院を選べるだけに「本当に自分の研修は意味のあるものなのだろうか」という不安が付いて回るのも事実です。でも今回のラリーを通じて、自分たちが福島医大でやってきた研修が、すくなくともある程度意味のあるものだったということが実感できて嬉しかったです(3位入賞したチームのメンバーも同様のことをおっしゃっていました)。


日々の雑事に気をとられていると自分自身は何も変わらないままあてもなく流されて行ってしまっているような感覚に陥りますが、少し周りを見渡すと新たな視座が切り開ける気がします。
なーんてね。笑

ではでは。

2013年10月30日水曜日

散髪と救急対応

どーも、やのっちです。

先日髪を切りました。否、切られました、というか、切らせました。(このくだりはこちらを参照してください。笑)
初めて行ったところなので若干緊張しました。不思議系の女性が1人でされていて、共通の話題とかあんまりなさそうかなー、と思うが早いか、すでに彼女はテレビのリモコンを手にしており、N○Kのクイズ百○力にチャンネルを合わせていました。

…こ、こやつ、 …できる!!
試合開始30秒以内にすでに共通の話題を見つける労力よりも、なんとなくテレビの音が流れていることで気まずい感じがまぎれる効果の方をとるという判断力、そして下手に途中でテレビをつけようとしても適当なタイミングがあまりないことを熟知している経験値に舌を巻きました。
(註:テレビは待ち合いコーナーにあるので、髪を切られている(切らせている)客からは角度的にあまり見えません)

まあ、話さないでいいならこっちも楽でたすかるなーと思っていた矢先…
…来ました、不意打ちが!!

不思議さん「`*+@#%$&…。」
やのっち「…(えっ、えー?なになに、なんか割と耳元で小声でなんか言ってるけど聞こえないよー困)」
不「…はどうかな?」
や「…(えっ、なになに、なんでいきなりタメ口なの?何て言ってるのーーー?)」


不「うん、Aの昭和塔(しょうわとう)!」

ざっぱ〜〜〜〜ん!!!んぐわぁーーー、どぅおおおおおおお!!
また空耳パターンきたーーー。
この人、クイズ(東京タワーの名称の一般公募で1位だったのは何か)の答え考えてたんだ、「…昭和塔かな?」って言ってたのね。

っていうか、声でてますよー。頭の中でやってくださいね、お客さんいるからね。
びっくりしたわー。
でも、こういう「完成度高すぎない」クオリティが大好きなやのっちはまた同じところに行く気がします。笑
(ちなみに、最後に「このもみあげは仕方ないね。」と言われました。)

さて、やのっちは先日八戸市民病院で行われた研修医メディカルラリー(めちゃくちゃ楽しかったです!、というか髪切った(切らせた)話よりそっちをブログに書け、という気もしますが…)に参加して、プロフェッショナルとしての経験値の低さを強烈に体感したので、ニンテンドー○Sを買って「てきぱ○救急対応」というゲームをやってみることにしました(若干考えが浅はかめな感じは否めませんが…笑)。「利用できるものは利用する!」がモットーのやのっちですから!(完全にテキトーです)

なんだかこの文章も「完成度高すぎない」感じに仕上がっていい感じですね(←おいっ!!)。
読んでいただいているみなさん、本当にありがとうございます。
きっと今後もこのくらいのクオリティでだらだらつづいていくと思いますが、よろしくお願いします。

ではでは。

2013年10月29日火曜日

着眼点と否認

どーも、やのっちです。

昔から、着眼点が偏っているという指摘をよく受けます。

昨日の会話から。
指導医「なんか今日はV(人名)さん元気ないよね。」
研修医W 「そうですね、担当している患者さんのことで何か悩んでいるような感じなのですが…」
やのっち「えっ、誰の話ですか?」
指「Vさんだよ、やのっち先生気づかなかった?」
や「えっ、1ミリたりとも気づきませんでしたけども。」
W「僕は「おはよう」って言った一言めから様子がおかしいって気づきましたよ。」
や「えっ、僕話したとき全く普通でしたけど。」
指+W「むしろ気づかなかったことに驚きだよ!やのっち先生は精神科には向かないね。」
や「いやいや、深読みし過ぎですって。(自信満々)」

その後、やっぱりVさんはいつも通りだけどな、と思っていると…
指「Vさん、朝ちょっと元気なかった?」
や「!?」
V「え、ええ…。そうかも知れません。」
や「!!!、む、むひょひょーー。それ、自分で肯定したーーーっていうことは、割と自覚的にも落ち込んでいた感じですかーーー。ぬおおおお、恥っずかしー。恥ずかしすぎて穴があったら入りたい、で思い出したけど封神演技の土行孫の件は面白かったなー(穴掘りの達人が、幼馴染の女傑の王と敵味方として戦い、結ばれるというお話です)」
と、最後の台詞は口に出してはいませんが、そんな感じでした(?、まとめ方が雑)。
精神科医というか、なにか人間として比較的ダメな気がするのですが、大丈夫でしょうか、僕。(折しも、太宰の「人間失格」を読んでいますが、読むとやるせない気持ちになりますね。)

夜の勉強会では緩和医療の考え方についての講義を受けました。
患者さん・ご家族が怒りをあらわにしたりすることは、トラブルとして嫌厭されがちだけど、実際はキューブラー・ロスの5段階(「否認→怒り→取引→抑うつ→受容」)でいうところの「否認」をクリアした状態であり、インフォームド・コンセントが比較的良好に行われた証拠であるという内容が面白かったです。
他にも、再発のときの説明はすごく難しい、とか、否認がクリアできていないとトラブルになりやすい(家族の告知拒否も多くは否認が原因である)、スピリチュアルペインは患者本人が答えを見つける(あるいは見つけようとする)ことが大事なので医療者は傾聴することしかできない、傾聴には訓練が必要であり自身の精神衛生を保つ工夫も必要である、などなど勉強になるポイントがたくさんありました。

人の気持ちに寄り添える医師(人間)になれるよう、精進します。ええ。させていただきます。すみませんでした(笑)。

ではでは。

2013年10月28日月曜日

封神演義と運転

どーも、やのっちです。

加藤徹(ペンネームは嘉藤徹)の封神演義を読みました。殷周革命を扱った小説なのですが、殷と周がわかりやすく対比されています。原典が風刺的態度の感じ取れる面白い読み物であることが、ふんだんに交えてある(でも不思議とうるさくない)説明的文章からも読み取れて面白いです。

鞍・鐙の発明以前ですから馬は乗り物としてさほどポピュラーではなかったそうです。
最強の乗り物は象だったとか(殷周革命の頃は中国は温暖で象が生息していたそうです)。

無理やり乗り物つながりで…
昨今問題として取り上げられていますが、患者さんに運転を許可していいかどうかというのは難しい問題ですね。
認知機能が問題でなければ、免許センターで適性試験を受けてもらうという手があるようです。
この辺のリスクとベネフィットの駆け引きはすごい微妙な問題だと思うので、結局はケースバイケースになるのかな~
もうちょっと勉強してみます。

ではでは。

2013年10月27日日曜日

Happyと学会発表

どーも、やのっちです。
発表ってhappyouだからなんとなく幸せな感じがします(←するか?)が、準備は大変ですよね。

僕も先日東京で学会発表してきましたが、それまでの準備が大変でした。
たかだか100症例の集計でしたが、電子カルテを見るのも嫌になったし、エクセルの操作もたどたどしくて結構鬱々としていましたが、終わってみれば結構爽快でした。

結局段取りが大切なんだろうな、と思いつつ、きっとまた発表するとなったらどたばたするに違いないです。

あと、英語頑張らなきゃと思って、ネットでいろいろ調べた結果、iKnow!という英単語学習サイトを見つけました。単語帳に発音機能とタイピング機能をもたせたもので、程よい回数繰り返してくれるのと、間違った単語を勝手にリピートしてくれるのでいいかもです。
いま無料トライアル期間ですが、有料版(1年で6000円)を買ってもいいかなーと思っているところです。
気になった方はぜひお試しを。

ではでは。

2013年9月25日水曜日

#と誤嚥

どーも、やのっちです。

最近になって知ったことを2つばかり。

先日、ハッシュ(「#」、ナンバー、井桁ともいう)とシャープ(「♯」、音楽で使う。嬰記号)が違う記号であることを知りました。横画が平行か縦画が平行かで見分けるそうです。
学生時代は校正とかしてて、こういうのは得意なつもりだったんですが、世の中って知らないことたくさんありますね。

ちょっと専門的な話になりますが、誤嚥性肺炎は下肺の背側と右上葉の尾側におこることが多いそうです。右上葉の誤嚥性肺炎は仰臥位で誤嚥したときに起こると言われてます。食道全摘後の後胸骨経路胃管再建術後は右上葉が多いという報告もあるそうですが(伝聞です汗)、消化管が気管より腹側に来るので、仰臥位で誤嚥することが多いということなのかも知れませんね。

2013年9月24日火曜日

「にい」と眼底

どーも、やのっちです。

小学生時代にもやもやした思い出を一つ。
小数の勉強をしたときに、小数の読み方という問題がありました。
「「4.31」は何と読むでしょう」みたいな。

.」を「てん」と読むということと、「0.365」を「れいてんさんびゃくろくじゅうご」と読まないみたいなことの2点が理解できているかというのが、出題の主眼だと思うのですが、実はこの問題はもっと奥が深いんです。

1.3」や「8.3」のようなときの「1」が「いっ」、「8」が「はっ」という読み方を許容するというのはそれでいいのですが、「2.3」「5.3」の「にい」や「ごお」は通常の読み方では出てきません(つまり「いっ」は「一」の訓読みの一つだけど、「にい」は「二」という漢字の読みではないのです、たぶん。)
さらに考えていくと、「0.2」は「れいてんに」と「2」を「に」と読んでいますが、「0.23」になると、「れいてんにいさん」と「にい」と読みます。
0.02」は「れいてんれいにい」とやはり「にい」
0.002」は「れいてんれいれいに」と今度は「に」
0.0002」は「れいてんれいれいれいにい」と「にい」
0.00002」は「れいてんれいれいれいれいに」と「に」
つまり、小数点以下何桁目に「2」(あるいは「5」)が現れるかで「に」なのか「にい」とのばすのかが決まります。これは桁数が増えてきたときに桁数がわかることがあって合理的といえば合理的ですが…ちょっと微妙です。(「2.22222」は「にいてんにいにいにいにいに」で「に」終わりなので小数点以下が奇数桁あることが、「2.222222」は「にいてんにいにいにいにいにいにい」は「にい」終わりなので小数点以下が偶数桁であることが(一つ一つ数えなくても)わかります。でも所詮最後の桁が「2」か「5」のときしかわからないので微妙です。)
以上は小学3年生で小数の読み方についてのテストがあったときに思ったことですが(ちなみに僕の学校では「0.22」は「れいてんにに」と書くやくそくになっていたので、テストではその方式で望むべきか自分が正しいと思う読み方を貫くか、という問題で内心どきどきしていたのですが、結局「2」や「5」がらみを回避した設問になっていたので、「しょうもないポイントでつまずく生徒がいないように配慮してくださってるんだなー」と思ってありがたかったのを覚えています。)(新かな遣いにも「れい」は「レー(レエ)」と発音するとか「わたしは」は「ワタシワ」と発音するとか、旧仮名遣いの名残というか発音と表記が一対一で対応しない部分があるので「に」と書いて「ニイ」と読むくらいの揺れは許容する立場も十分にあり得ると思いますし。)

ま、今にして思えば、小数点以下の読み方が「0.3698…」「れいてん さん(上がるアクセント) ろく(下がるアクセント) きゅう(上がる) はち(下がる)…」みたいに上昇下降、上昇下降、…みたいに2桁ずつ山を描くようなアクセントで読まれていくので、上がるにしろ下がるにしろ2音節必要だから「2」が「にい」になるのは当たり前といえば当たり前なのですが、当時はそれが不思議でしょうがありませんでした。(恥ずかしがらずに先生に訊けよ!っていう話ですね、卑屈な子でした。)小数点以下の「4」を「し」ではなく「よん」と、「9」を「く」ではなく「きゅう」と読むのも同様ですねー(まあ、「し」「く」の読み方が現代ではレアなのでアレですが)、これも当時は気づきませんでした。

(何で今になってこの問題を思い出したかというと、長崎大学病院のエレベーターのベルに2種類「ポンピーン(上がる)」と「ピンポーン(下がる)」の2パターンあって、それぞれ上に行く場合と下に行く場合に対応していたことに気づいたとき(一昨日)に、ふとこの問題を思い出したからです(あんまり理由になってないか…)。)

話の枕が長くて(長すぎて)アレですが、最近、眼底鏡(直像鏡)で眼底が見えるようになりました!!学生のころは「何となく白っぽいのが見えた気がする…。」というレベルで終わらせていたけど、きちんと指導医の先生(優しい!)教わってやり方がわかったので、今後どんどん練習してぱっと静脈の拍動があるかどうか見れるレベルに到達したいです。


(うーん、ちゃんとつながってない感じがするので明示すると、今回は「学生時代に積み残した課題が最近解決してすっきりした」つながりで、医学に関係ないネタと医学ネタ、という構造でしたー。)
ではまたー。

2013年9月21日土曜日

英会話in長崎

どーも、やのっちです。

ここ1ヶ月、研修医交換プログラムで長崎にいます。
長崎よいとこ一度はおいで。街に面白みがありますね。
結局、通勤途中にある「必殺カット」という名前の美容室(理髪店?)に行かずに長崎研修を終えそうなことが残念ででなりません。
でもおかげで必殺されずに無事帰れそうです(?)。

さて、長崎大学病院は田舎(失礼!)の大学病院にしては研修医の数が多くてびっくりです。60人くらいいてすごい。研修医室は圧巻ですよ。研修医室の隣がシミュレーションセンター、申し込みしたら誰でも使えるのです。マネキンや内視鏡デモ機、「点滴とらせまっせ腕」(命名:やのっち)など、充実してます。あと研修医室と同じ階にリハビリセンターがあって、夜間は自由にエアロバイクとかダンベルとか使ってOKな感じになっています。研修医用のちょっとした勉強スペースと共用の教科書が研修医室とつながっていて便利。

そして! 週に1回研修医向けの英会話のレッスンがあります。
ネイティブの先生が少人数レッスンで教えてくださる感じです。

この英会話レッスン、やのっちも受けてるんですけど、面白いんですよね。
この前はiPS細胞から作られた牛肉の組織でハンバーガーを作った、という話題についてリスング・音読し、どう思うかディスカッションしました。

以下備忘録を兼ねて英会話レッスンの内容のシェアを!

みんなから出てきた主な視点は、
・生き物の命をいただくという感覚を巡る倫理的問題
・宗教的規律から食肉できなかった人たちの食の選択肢が広がるという宗教的視点
・肉の味の均質化という食文化の豊かさ・多様性の問題
・未知の病原体を拡散する可能性があるのではという公衆衛生的な問題
・新興国の肉の需要拡大に対応できるという社会・経済的側面
・放牧による自然の荒廃を食い止めるという、地球環境に関する側面
などでした。
英語で話すと、思考のモードも英語になるから面白いですね。
日本語脳が圧倒的に優位なやのっちは、自分の言っている意見が上っ面すぎてなんだか恥ずかしかったです。もっと勉強せねば。

言おうと思ってなかなか出てこなかった語句は
放牧:grazing
イスラム教徒が食べていい(もの):Halal
(家畜などを)食用にするために殺す:kill for food

初めて知った語句は
Kasher:ユダヤ教徒が食べていい(もの)
desertification:砂漠化
patty:(主にハンバーガーに入っている)ハンバーグ部分

でした。

やっぱり振り返ることって大事ですね。
流れていく経験の雲を、底に落とし込んでいく感じがしていいです。
情緒的にも安定する気がするのは僕だけでしょうか。

最後に英語の先生に、長崎にいるうちにレモンとんこつラーメンを食べにいくように言われました。どんな味なんだろう?

ドキドキする電話

どーも、やのっちです。

先日、指導医に処方を確認しようと思って電話をかけたところ、
「愛してます、ごめんなさい。」
と言って切られました。



って、えーーーーーー!!
愛してます、ってどういうこと?ごめんなさいってどういうこと?っていうかなんで切られたの??

解釈1:「やのっち君の気持ちを確かめず一方的に愛してしまってごめんなさい。」
解釈2:(「愛してます」というのはアメリカンで大味な感じの表現にすぎず=間投詞として使われていて、実質的な意味としては)「ごめんなさい。」(でも、何に対して?)
解釈3:もしや恋人が院内にいて、その人とやのっちの声が似ていた?(でも「研修医のやのっちです」って最初に名乗ったのになー??)


え、でもなんか「愛してます」っていうより「愛し、てます」(早口)って感じだったな


どーーーーん!!!ぬおおおおお、わかったぁーーーー(白目)!
「IC(≒病状説明)してます」だーーーー!!!(←おいっ!!)

だ、脱力感。。
「患者さんに説明しているところだから後でかけ直します」的なアレでした。

ということで、以上、2分くらい持続した動悸と冷や汗の症例でした。笑
うーん、体によくない。笑


2013年7月23日火曜日

斜め入院と「100万分の1の恋人」

どーも、やのっちです。

先日、電話の取り次ぎで病棟の看護師さんから
「明日入院予定の●●さんなんですけど、明日の入院が斜めなので、入院の日程をずらせませんか?」
と言われ、
「…すみません、入院が斜めっていうのはどういう意味ですか?」
と聞いたら、
「(ため息)…もういいです。△△先生と直接話します。(ガチャ)」
と言って切られました。
斜めだからスルッとすべってずらしやすいのかと思ったら「斜め」ではなく「7名」でした。
新入院が7件もあってあまりに多いので人手が足りない、なんとかならないか、ということでした。
非常識な耳をしててすみません!…



さて、「100万分の1の恋人」という本を読みました。
ちなみにここでは、やのっちにスタイリッシュな読書は似合わない、という苦情は受け付けませんので、あしからず。(もっとも、「華麗なるインド系文字」とか「測定から読み解くレオロジーの基礎知識」とか「建築のエロティシズム」とか「爆発と凝集」とかをこよなく愛する事実は否定できませんが。笑)

すー、と読めるんだけど、なんだか心の重心がいつもより1.5センチくらい左前にシフトしたような読後感です(←全然伝わらんわっ!)。

この本を読んで再認識したことは、知ることの不可逆性・暴力性です。

知るという行為は不可逆的で暴力的です。
これは高校生のころからずっと考えているテーマの一つです(卒業式前日にほぼ徹夜で書いた答辞が懐かしい)。
ハーゲンダ●ツを食べることは幸せですが、その味を知った後に、エ●セルスーパーカ●プを食べるときの感情は変化するでしょう。
サンタクロースの●●を知った後、プレゼントをもらったときの純粋な驚きと感動は変化するはずです。
そんな日常的なことでも、知るという行為の暴力性を実感できます。
そして一度知ってしまうと、もう元には戻れません。

自分の出生に隠された暗い過去? あこがれのアイドルの整形前の顔? 自分への陰口? 人間が動物であるという事実? 抗えない大きな力の存在? 駄菓子の着色料の発癌性? 人の醜い心? 暴力? 老い? 隠された意図? 人はいつか死ぬという事実?

無知、というか知らないこと、無垢・純粋にも通じるようなそういう価値は失われていく一方です。自覚的に忘れることはできないから。忘れたいことは、特に。


そして、
知ることの不可逆性と暴力性の行き着く絶望の向こうに何を見るかは人それぞれですが、そこに諦観でもなく皮肉的態度でもなく、(許しというか)他者への優しさを見いだせたらいいな、と思うのです。


なーんて、斜に構えた感じで終えてみました。えへへ。笑
本の内容は1ミリも伝わらなかったと思います(すみませんっっ!)ので、興味のあるかたはAmaz○n等のサイトをご参照ください。

2013年7月15日月曜日

気になっていたアレと蜜の味

どーも、やのっちです。

3連休を使って、前から気になっていたアレを完遂してしまいました。
アレというのは…

「ER緊急救命室」シーズン1パート2を観ること!

 ERはNHKとかでも再放送をやっていたのでご存知の方も多いと思いますが、僕は高校生の時にシーズン10あたりを観てたような気がします。アメリカのドラマでわりとよくあるんじゃないかという、シリーズ化して久しくなったために生じたマンネリとその打破のための過激、そこはかとなく場を支配する疲弊感とストーリーの救いのなさが織りなす独特の感じ(「Mr. モンク」にも共通)もありましたが、それを差し引いてなお惹かれる魅力のようなものがありました。(え、偉そうな発言…)

 いやあ、その点シーズン1はいいですね。ERでの忙殺されるような毎日にへとへとになったところで、ふと患者との心の交流があったり、支えてくれる家族の暖かさが実感されたりする感じ…。
 そもそも医者の仕事は、お腹痛いって言っている人のお腹押したり、生身の人間に針刺したり刃物で斬りつけたり、人工的に作った薬品を注入したりする訳だから、どこかで日常的な感覚を置いてこないとできない仕事な訳ですよ(How doctors thinkから抜粋、引用改変、思い出しバイアスあり)。
 人間としての日常的な感覚をどこかで切り離して、かつそれをもう一度たぐり寄せて日常の自分を取り戻す、あるいは自分と違う境遇に置かれた患者さんの感覚を擬似的に体感することで医師−患者関係を築かなくてはならないところが、医師の面白みであり、難しさなのかなって思いました。

 見終わって思わずシーズン2のDVDを注文してしまいました。ひょひょひょひょひょ、で注文できちゃう簡便性は蜜の味ですね、Amazon…恐ろしい子っ(白目)。(密かにマイブームです。元ネタが何なのか知らないですが。←おいっ!)

 全然関係ないけど、「真珠の耳飾りの少女」も(こちらはiTunesでレンタルして)観ました。家から一歩も出ずして映画が観れてしまうこの文明社会においては、やのっちの出不精的素因が余すところなく発揮される運命にある訳です。ああ、外は天気がいいのに。


 …さすがにちょっと散歩にでも行ってきます。
 
 ではでは。

(あっ、今週も大津のこと書くの忘れた…。また今度にでも。)
(っていうかグラム染色セミナーも書いた方がいい気がする…。)

2013年7月1日月曜日

変態みたいな人と変人

どーも、やのっちです。
先日、ある手術でイメージ(リアルタイムで見るためのレントゲンが出るビデオカメラみたいな機械の通称)を使う場面がありました。
手術用ガウンの下に着ていた放射線防護衣(X線が出るのでガウンの下に着なくてはいけない)が緩んできたので、看護師さん(女性)に巻き直してもらいました(手術用手袋をしているので自分では触れないのです)。
巻き方がどうも緩かったので咄嗟に
もっときつくしてもらっていいですか?
と言ったところ、それを端で聞いていた麻酔科のきれいな女医さんに突然
変態みたい。笑」と言われました。
初対面の印象、悪っ!(というか、その発想〜〜!)
…違うし、違います。笑

(下品ですね。大変失礼しました)


さて昨日、福島高校の生徒さんたちが県立医大の見学にいらっしゃいました。
55人くらいでした。
福島ウィルという学生の団体(ボランティアサークル的な何かのようです。説明してもらって「へ〜、そうなんだ。」を連発したわりに既に忘れました(ごめん!)。ちなみに今読み直して思いましたが、下線部は、「福島ウィルという「学生の団体」」です。「「「福島 ウィル」という学生」の団体」ではありません)が、当日の誘導やら何やら一切合切がんばってくれました。

当日のプログラムはこんな感じです。

午前
・PET-MRIの見学(全身がスキャンできるのは、福島医大が世界初の導入だそうです。こんなすごいブツがこんなに身近にあるなんて驚きです。あと、カギとかが磁力で浮くのでパフォーマンス的に面白かったようです。←それは普通のMRIでも同じなんじゃないか、という冷静なツッコミは受け付けません。笑
・手術室のダヴィンチSiの見学(オペレーター2人タイプのやつです。ガチですごいです。3Dです。ロボットです。飛び出てます。滑らかです。ぬお〜〜 ぎ、技術!)
・ドクターヘリの見学(これはやのっちにとってはおなじみだったのですが、冷静な目で見るとやっぱかっこいい気がします。)
・被爆医療棟の見学(被爆した外傷患者の対応にあたる設備を実際に見せていただき、救急診療の基礎の基礎も教えていただきました)

午後
・「どんな医療人になりたいか」というテーマでグループディスカッション
・ディスカッションの内容をお互いに発表

 午前中は見学の引率(ツアーコンダクター的な)、午後はグループディスカッションのとりまとめを行いました。
 一通りのプログラムが終わって、引率の先生として発表の講評を求められました。高校生の若さとエネルギーと思春期独特の羞恥心や懊悩・葛藤なんかを垣間みれてたのしいなーと思いながら何を話そうか考えていた瞬間、ふと疑問がわいてきました。

 …あれ、この会の目的って一体何? ←遅

 つまり、「どうせ高校の医学部進学率をあげようという、進路指導室のセコい戦略の一環に違いない」と決めつけてかかっていたけど、本当にそうなのかな?という疑問がこみあげてきました。
 そして「あ、もしかしたらそうじゃないかもしれない」となんとなく思いました。
 と同時に、仮にも同じ空間で自分の頭をフルにつかって心をさらけ出してなんとか答えにたどり着こうとしている人たちを尻目に、「ふふふ、高校生らしくていい意見だな」とか「高校生なのにすごくよく考えてるな」とか思った自分の高慢さが恥ずかしくなりました。お前は何様なんだーーー。どこかで打算的な企画だと決めつけて、自分は1ミリも考えようとしてなかったことに気がつきました。
 (ま、結構高校生のみんなとも話せたし、医学生の生活や進路についての話とかもできたのでそれなりに役に立てたとは思うのですがね…。)

 結局、あまりまともな講評はできませんでした。文脈なくして解釈なし。文脈の把握が抜けていたことに気づかなかったのは「打算的な企画に違いない」という先入観があったからです。反省。

 会が終わった後、高校の引率の先生にご挨拶に行きました。
「今回の会は前哨戦にすぎません。
高校生が自分たちで地域医療のために何ができるか考えて、県庁でプレゼンして予算を獲得させてその事業を実現させます。」
「何もせずに口先だけで文句をいうのではなく、解決に向けて何か実行する人間になってほしいんです。だから、問題意識を持ってその解決のために何かしたという経験をしてもらいたいんです。」

 圧倒されました。
 昨年度以前には、日中関係の改善のために中国から大規模に学生を招聘して交流会を開催するという企画を成功させた実績があるそうです。
 1年目のSくん(彼も教え子の一人らしい)が「んー、一言で言うと変人です。すごい先生です。」みたいなことを言っていたのを思い出しました。ある種納得。
 サービスの享受者としての視線や理想形からの引き算としての現実の認識になれてしまうと、非建設的な批判や厭世に陥りやすい。その危険で甘美な香りも悪くないけど、やっぱり問題解決者としての視線や現実からの無限回の足し算としての理想の認識の方が健康的だと思います(あんまり甘美さはないかもしれないけど)。
 その感覚を共感できてうれしかったです(ま、医学部進学実績を上げたいという打算も全くないとは思いませんが、そのくらいはおまけしてあげましょう!(←何様〜))。


さらに、
「実は私は福島高校の受験に失敗して、大学も医学部に行けなかったクチなんです。
教えることが面白くて教師になりましたが、医師へのあこがれは持ち続けていました。
数年前に医学部受験を思い立って学校に辞表を提出するところまで行ったのですが、「お前は年を取り過ぎだ」という知人の医師の言葉に引き止められ、教師を続けています。」

 「お前は年を取り過ぎだ」は、教師として築いてきた人生を鑑みるに、これから自らが医師として第二の人生を始めるよりも、教師としての立場から医師を志す若者を応援することでできる社会的貢献の方があまりに大きくなりすぎた、と解釈できて泣けました。
 医者はある意味リーダーでありある意味で主役です。僕は、そんなそんな自分なんて、と萎縮してしまいますが、自分が医者として活躍できるようにそれを支えてくれている人たちがたくさんいて、視野を広げれば広げるほど、その人たちに恥ずかしくないような医師にならなくてはという気持ちになります。(うーん、尊大な発言でしょうか?)
 ちなみに、また別な意味では医者は脇役でもありますね。患者さんが主役という側面(「側面」というか最近のあれだとこっちが主ですよね)です。



…もっとたくさんのことを考え、思い、感じたのですが、長くなったのでこの辺にしようと思います。
 こんな僕でも、「ぜひまた参加してください」と言ってくださった運営の方々に感謝です。大学生と高校生が本気で地域医療について考えて行政を動かすなんてなんかいいじゃないですか。
 60年代みたいで(←そこかよっ。笑)

次回は夏合宿だそうです。
ではまたー。



2013年6月24日月曜日

「テゴラ」始動。

どーも、やのっちです。
先日、家に帰ってからパンツが前後逆だったことに気づき、顔面から火焔が噴出する感情でした(顔から火が出る思いでした)。


 さて、寺子屋「テゴラ」が始まりました。医大の研修医が4〜6年生を対象に金曜日のお昼に20分のミニレクチャーをするという企画です。
「手頃」、「寺子屋」、「アゴラ」、「tegola(イタリア語で瓦の意味)」の掛け言葉で、屋根瓦式の教育が、もっともっと当たり前になるといいな、と願ってつけました。えっへん。
←「つーか屋根瓦で適当にググってtegolaっていう単語を見つけてあとはこじつけでしょ。」と思ったあなた、あなたは鋭いです。主にその通りです。

 扱う内容は…いろいろ迷ったのですが、「VINDICATE」にしました。
 もともと「正当化する」という意味の単語ですが、「VINDICATE P(sycogenic etiology)」という語呂合わせでよく知られています。
 例えば、腰痛の患者さんがいる時にいろいろ診察しても原因がはっきりしない。「うーん、こころの問題ですかね〜。」と思う前に思い出すのが「VINDICATE P」(心因性疾患を正当化しろ!)です。「VINDICATE」の部分が、心因性以外のいろいろな疾患メカニズムの頭文字になっています。
V: vascular 循環障害
I: infection 感染性
N: neoplasm 腫瘍関連
D: degenerative 変性疾患
I: iatrogenic 医原性
C: congenital 先天性
A: autoimmune 自己免疫性
T: trauma 外傷性
E: endocrine 内分泌性
なーんとなく急性・高頻度のものから並んでいる傾向もあったりして、よくできた語呂合わせだな、と思うのですが、この「VINDICATE」のそれぞれを1コマずつかけて扱っていこうという企画にしました。
 第1回は循環障害から「梗塞」。梗塞がおこる臓器としては、内科臨床的に重要なのは4つくらいしかないこととその解剖学的理由、とりわけ心筋梗塞と脳梗塞の2つが重要であること、その治療の概略、肺塞栓と肺梗塞の違いなどについて取り上げました。
 初回ということもあり、やのっちが講師をつとめたのですが、意外に大変。20分しかないし、4年生と6年生では理解度が全然違うし…。

 ていうか、すっっっっっっっっっっっっづっっっっっっっっっっっごいアウェー感です(でも、けっこう知った顔もいてうれしかったです←どっちだ!)。うぎゃー。BSLを回っている5年生が普段控え室として使用している講堂をつかわせていただいたので、アウェー感のすごいことと言ったら、知らない人のお家に行って茶の間で勝手に2ヶ月練習した手品を披露したときの気持ちになりました。もっともしたことはないですけど。
 こういうところ、かなりの緊張しいなので、この前Fミリーマートで買った自己啓発本に書いてあった通り、「人に見られるんじゃない、自分が周りを見るんだ! そうだ、僕が見るんだ! 山本リンダ!」と自分に言い聞かせて(註:「山本リンダ」の部分は本には書いてなかったかもしれないし書いてあったかもしれません。記憶が曖昧です(?)。…多分書いてません。)臨みました。泣かずに最後までしゃべれてよかったです(←目標低っ!)。

 アンケート結果は驚きの高評価でびっくりでした。ま、アンケートに回答してくれるくらいの善意あふれる皆さんというバイアスがかかった結果と承知してても、方寸が温度上昇する感情でした(心があたたまる思いでした)。

 ま、これからが本番ですね。だんだんよくなるほっけの太鼓。ほかの研修医にお願いしたコマに関しても盛り上げていけるよう微力ながら尽力します!

2013年6月19日水曜日

中華とTMAO

どーも、やのっちです。

東北地方なる福島は梅雨入りも遅いのですね。(梅雨入り=5月のイメージを持った中国地方の人の発想)
僕はてっきり空梅雨で夏に突入したものとばかり思っていました。

そんな暑いじめじめした時期に、指導医の先生方と3人で中華料理を食べにいきました。
三角広場の近くのお店です(ローカルトーク 笑)。
中華ではウー・ウェンと吉岡勝美(のレシピ本)を偏愛するやのっち(特に、ウー・ウェンの本の餃子はすばらしいです)ですが、お店に食べにいくのは久しぶりで、うきうきしながら食べにいきました。
特別出来がよいとは言えないし、特別愛想がよい訳でもないやのっちでも、こうして上の先生にかわいがっていただけることが多い福島医大の特性(?)を存分に生かして、産婦人科に限らず、医大の研修医人生を謳歌しております。わーい!

今日のお店は気取らない雰囲気でおいしくて辛味のパンチが効いていておいしかったです。特においしかったのは黒酢豚(最初「クロス豚」に聞こえた)と牛すじ鍋でした。
また行きたい!

中華といえば油、油と言えばコレステロール、コレステロールと言えば冠動脈の粥状硬化ですね(?)♪

コレステロールが悪者にされてきましたが、4月のNature medicineでカルニチンがその代謝に深く関連されている的なことを書いてありました。
消化管内の微生物が赤身の肉などに含まれるカルニチンを代謝してTMAOなる物質を作ります。
そして血中TMAO濃度が高いと、心血管イベントや脳卒中のおこる頻度が増える可能性が指摘されています。

もっとも、サプリメントのカルニチンがただちに有害であることを示す内容ではないよう(挿管しないでください)です。(もちろん薦める内容でもありませんが)

長期間の食生活の変化によって腸管内の細菌叢が変化して、TMAOを産生する菌が増えたり減ったりするという点が面白いなーと感じました。
食べ物が腸管から吸収される前、腸内細菌の培養液として腸管を通過するプロセスというのは複雑であることが予想されます。
ある意味で、人間はその腸管内細菌たちにとっては洪水・飢饉・飽食・温度などを気まぐれに運命づける超越的な存在な訳で…、でもその細菌たちがいないと生きていけなかったりするなんて何だか不思議な感じです。

まとまらないけど、眠くなってしまったので終わります。
ではまた〜

2013年6月18日火曜日

Q熱

どーも、やのっちです。
昨日の投稿を自分で読み返して、我ながらハイテンションすぎて恥ずかしくなりました。
すみません、忘れてください。

本日はかにまる勉強会でした。
1年目の某くんがQ熱の発表をしてくれました。

最重要ポイントは以下の通りです。
(やのっちの高校の数学の先生にはT大卒の名物変人先生がいて、「今日の講義をまとめると、これが最重要(緑ペンで囲む)で…、あ、これも最重要で(緑ペンで囲む)、あとこれは本当に最重要で(緑ペンでぐるぐる囲む)…。あー、今日のは全部最重要!」という名言を残しました。最重要の「最」ってなんだーーー!!そして本当じゃない最重要って一体…)

・Q熱というのは、コクシエラという病原体が起こす感染症。
(ちなみにコクシエラが何者かという話はいろいろな変遷をたどっており、ウイルス→リケッチア→結局今は 細菌の一種(レジオネラ目・コクシエラ科・コクシエラ属)とされているらしい)
・急性Q熱は、肺炎か肝炎をメインとし、発熱・頭痛・倦怠感・筋肉痛・髄膜炎・髄膜脳炎・眼神経炎(「がんしんけい」を変換すると「顔真卿」が出てきてちょっと感動。すごいぞ、Google変換!)などを伴うことがあります。
・急性Q熱は、猫・牛などの動物の胎盤などから感染することがあり、お産後の猫がずりずりしたところをタオルで拭っただけでは感染を防げなかったという報告もあるそう(又聞きの又聞きですが)。
・急性Q熱は潜伏期2週間で、発症2週間で自然治癒することが多い。
・慢性Q熱もある。症状が非特異的。心内膜炎が多い。予後不良。

・マクロライド、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、ST合剤などが治療薬となる。
・実はanti Jo-1, anti SS-A, anti DNA, anti SM, antinuclearなど各種抗体が陽性になることがあり、膠原病のmimickerである。

ということで、実は診断されていないだけで以外と身近にいるのでは?と思わせるひとときでした。

お疲れさまでした。
かにまる、もっと参加者増えるといいな〜

2013年6月17日月曜日

だじゃれとFACE

どーも、やのっちです。
特に意味はありませんが、マカロンです。
特に意味はありませんが、マカロンです。
左:抹茶*チョコレート、右:プレーン*福島県産クロスグリ
奥が深い。

 僕の最近の一大関心事はだじゃれです。
 だじゃれは非常にコモンで日常的に出くわすことが多いのですが、迅速かつ適切な対応をしないといろいろな意味で予後が不良になります(?)。

 たとえばですが(架空の症例です)、
問1008−C14 以下の症例提示を読んで対応として適切な選択肢を選びなさい。

【主訴】布団が吹っ飛んだ
【現病歴】3−4人で会話中に、やのっちが「…で朝起きたら、もうびっくりですよ。自分でも信じられなかったんですけど…」と言ったところ、指導医が「わかった、布団が吹っ飛んでたんだ。布団だけに。だはははは。」と訴えた。
【その場の雰囲気】凍った。
【既往歴】3分前「内股をうっちまった、内股だけに。だはははは。」

選択肢
a)「…。えっと吹っ飛んでなかったんですけど、」と言って話を続ける
b)患者の額に手を当てて体温を測る
c)「わわわっ、おーもしろーーーい!」
d)気管内挿管する
e)吹っ飛んでいたことにする
f)「内股ーーー(笑)」

解答 (正答なし?)
解説 これは割れ問(受験生の回答がeとfで割れました)でした。
 たしかに医療現場では同様の症例を経験する機会が多いのですが、標準的な受験生にとっては難しすぎる内容ですし、学会でも統一的な見解の得られていない論点の多い分野であり、戸惑った受験生も多かったのではないでしょうか。しかし、厚生労働省は病棟実習を回った学生にしかわからないような、実際の臨床に沿った問題(≒苦労)を(中略)、今後このような問題は増えるものと予想されます(されません)。
 aは△です。実際はこのような対応が多くなるのは仕方ない面もあります。
 bは相対的禁忌です。この対応が好まれる場合もありますが、患者との間に絶対的な信頼関係が築かれていることが大前提となります。手術中は絶対禁忌です。
 cは完全に馬鹿にしてます。よっぽどのぶりっ子キャラ研修医とおちゃめ指導医の組み合わせでしか成立しません。発言者がやのっちであることを考慮すると不適切です。(作問ミス?)
 dは、発語があり気道が開通しているので不適切です(挿管したくなる気持ちはわかりますが、やっちゃだめです)。
 eはだじゃれがなかったことにして事態を発展的に解消しているように見えますが、実際には場を盛り上げたいという患者の意向を無視した対応になっている点と、布団が吹っ飛んでいた話をその場で創作しながら話すという非常に難易度の高い治療法(実質不可能とする報告も多い)を選択している点で不適切です。「そうなんです、吹っ飛んでたんですよ…。って、いやいやいや〜(笑)」ならコテコテな感じになり、あまり面白くはないながらも好印象です(?)。
 fは既往歴にまで配慮した丁寧な対応として評価できますが、発言者が全く懲りていないことから3分前に自分が言ったことを覚えていない可能性があり、単に意味不明な叫びとして処理される虞のある危険な対応です。だじゃれへの積極的治療の適応は5秒以内(最新のガイドラインでは3秒以内を「推奨」、7秒以内を「許容」としている)であることから3分前のだじゃれに対しては経過観察しかしないのが普通です。もし叫ぶとしたら「吹っ飛んだーーー(笑)」の方がスマートです(←そうか?)。
難易度 ★★★★★



なんのこっちゃ(笑)。
失礼しました。




さて、気を取り直して本題(本題のほうが短いけど)です。
 一昨日から昨日にかけてFACEというセミナーが行われました。
 今回で15回を数えます。僕が福島に来るきっかけになった大切なセミナーなので、いつも楽しみにしていて、第6回から毎回参加しています。
 全国的に参加者を応募するこの手のセミナーにしては珍しい、手作り感とアットホームな雰囲気、そして白熱する真夜中の勉強会が魅力です。

 第15回は全国的に有名なあの先生をゲストにお迎えしました。セミナーとなると応用的な知識とか派手な所見とかが取り上げられることが多いような気がしますが、Y先生の講義では医師としての「基礎トレ」をさせていただいた感じがしました。基礎が難しい、というのはどこの世界も同じだな、と思いました。
身体診察のハンズオンなレクチャーに、思わず人だかりができました。
診察に体をはってくださったK先生とゲスト講師のY先生。
K先生にはたくさんの落書き、じゃなくて診察上のメルクマールが書き込まれています。
が、画像を加工したら単に胸毛みたいになってすみません。
 雑多な現実に押し流されていく日常に、定点観測の足場を築くことで、その流れを駆動力にできる気がします。その足場の一つがFACEであり、自分という存在を強く支えてもらっているような感覚をおぼえます。

 そして、FACEは新しい友人との出会いの場であるとともに、かけがえのない友人たちとの再会の場所でもあります。意識の高い優秀な学生・研修医、その場を和ませてくれるムードメーカーな学生・研修医…、毎回いろんな人がFACEにFACE(直面)して(S先生の発言を引用しました。挿管しないでください。笑)いろいろな想いを持ち、そしてそのうちの少なくない人たちがリピーターとしてまた参加してくれます。
 読者の皆さんもぜひ一度、FACEにご参加ください。次回は8月ですよー。

ではでは。

2013年5月12日日曜日

散髪と肺炎

どーも、やのっちです。

「髪を切りました」というと、高校の英作文の時間にN先生にならったことが全く生かされていないので、よくないですね。正確にいうと「切られました」。というか「切らせました」。となりそうだけど何か偉そうなニュアンスが入りますね。「カットに行きました」というのも、「オシャレかっ。」と突っ込まれそうなので、ここは渋好み風に「散髪に行きました(顔そり込みっぽいし、実際そうだったので。)」にします。

ところで、2〜3ヶ月に1回くらいしか会わない人(特に女性)に「髪切った?」と聞かれると、「えっと、もしその質問が髪の長さの変化を主眼においているのならば、私はだいたい1ヶ月に1回くらいのペースで切っていて、前回あなたとお会いしたときよりも位相としては髪が伸びている方に近いですが、もしその質問の意図が散髪という行為を行ったかどうかに向けられているとしたら、「はい、切りました、それもあなたに最後にお会いしてから2回。」というのが答えになります。」と答えたい衝動に駆られます。もちろん実際は「そうそう、短いと跳ねるんだよね。もしかして寝癖ついてる?」と答えることにしています。全体の意味としてはあまり変わらないのでよしとしています(?)。

ところで、散髪屋さんの店員さんはすごいですね。
先手「学生さんですか?」
後手「一応社会人です。」
先手「出身はどちらですか?』
後手「T取です。」
先手「銀行にお勤めですか?朝渋滞で大変でしょう。」
後手「いいえ、職場はこの辺なので朝は大丈夫なんです。」
先手「何科の先生なんですか?」
まで、7手で先手 散髪屋店員七段の勝ちでした。完敗でした。
社会人で転勤族である時点で銀行員か医者かのほぼ2択に絞れているところが素晴らしいです。実は私立探偵に違いないです。医者をやらせたら診断学の鬼になれます。…もしかしたら、ですが。

さて、先週は水曜日が暇すぎて、BSLの5年生と一緒に
カンファレンスルームでぐだぐだぐだとしていたところ、「何か教えてください」と言われたので、「も〜、しょうがないなあ(笑顔)てへ。」的なノリで、肺炎の症例をみんなで症例検討しました。
 2週間前からの発熱を伴わない咳というキーワードから、結構広い鑑別診断があがって、なかなか面白いディスカッションになりました。
 僕が5年生だったころからは考えられないくらいよく勉強しているのでやりがいがあったし、学ぶところが多い気がしました。
 学生さんの方も喜んでくれたみたいで、嬉しかったです。

 これは僕の父から教わったことですが、人にものを教えるとき、あるいは人が何かを学ぶときのアプローチは2つあって、一つは系統的に全体を網羅するやり方、もう一つは、個人の経験(個別の事象との出会い)に沿っていわば虫食い的にいろいろな分野をピンポイントで教えていくやり方とがあると考えられます。
 系統的に全体を網羅するやり方は、整っていて美しいし、漏れや重複が出にくいので教科書(成書)に向いている。経験ベースでいろんな分野をつまみ食いするやり方は、予備知識がなくても定着がいい。
 初学者には実は個別の例を出して後者のアプローチを実践する方がわかってもらえることが多いので、症例検討形式のアプローチが有用だと感じるし、実際は自分も症例検討のほうが楽しいのでいい勉強法かな、と思います。
 2年目に入ったかにまる勉強会もそうですが、学生との交流が大学病院での研修の醍醐味だと思うのです、これからもどんどん実践して行きたいと思います。
 そして、僕も患者さんの職業を7手詰めできるくらいの洞察力を磨きたいと思います(うぅ、無理そう)。